: tea

ｷ ｰ ﾑ ﾝ × Katayose.R (G) ページ8

……





『… あ、おはよ。』





起きた？

リビングでカップを片手に笑う彼女





『ふふ、歩きにくいよ』


「…んー、」






後ろから覆うように被さる俺の頭を
ふわりと撫でた

結構 これスキ



手元のカップ 中身は紅茶

コーヒーは苦くてダメなんだってさ






「キームン？」


『そう よく分かったね』






キームンは、





「これ、入れるともっと美味しくなるよ」


『牛乳？』


「そう」





コポコポと注ぐと 弧を描きながら混ざり合う
濃いめの茶葉は ミルクと混ざると、濃厚になっていく





『 …あ、ほんとだ〜 おいしい』


「ふふ、おすすめ」







ありがとう

ふにゃりと笑ったその笑顔が 可愛い







「…ね、仕事？今日も」


『今日はね、もうすぐ終わるぶんだけ！』






視線の先に置かれたパソコン

ディスプレイには たくさんの文字





「じゃあさ、今日は終わったら、


映画見てゴロゴロして




ゆーっくり過ごそ 」


『？ 珍しいメニューだね 』





目の下のクマが隠しきれないA

新しい企画を任されたって言ってたからかな。


これ以上頑張れ なんて絶対に言わない
だから


休みの日くらい、俺とゆっくりして
疲れを取って欲しいなって。





「…俺だって 甘えたい年頃なの〜！ 」


『可愛いからあり！笑』






クスクス笑うAの口元に

キスをひとつ落とした。




ムリはしないでね。




俺が支えるよ。




……


ｷｰﾑﾝ

微かに香る香ばしい後味が大人の味わい
濃いめに入れてミルクを入れたティーがあれば、至福のティータイムに。

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