アンパン片手に横浜へ 其の弐！

柳瀬少女は諦めない ページ31

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿気まずいっ！これは！ディ・モールト気まずい！！

国木田は「敦に話がある。」といって廊下に出ていってしまった。
もちろん、当事者の敦も一緒に。たぶん鏡花さんのことだから私も内容はわかっている。

でも、ああ！隣の！隣の！座布団に！

(視線が痛ァい！めっちゃ睨まれとる！このまま喉元掻っ切られてこの世からアリーヴェデルチ(さよなら)とかやだァ！！死因がやだ！どうせなら一思いに一撃でやってくれ！！)

「・・・・・・聞いていたのと違う。」

「・・・うェ？」

急に気の抜けた顔になった鏡花に不信感マックスのA。
残りの湯豆腐をもきゅもきゅと食べながら、鏡花が言い出した。

「星羅姉さまに聞いていたのと、全然違う人だ。」

「星羅・・・・・・もしかして如月星羅ァ！？」

まじか。あいつ幼女趣味の気でもあったのかよ。
放心状態のAを他所に、鏡花は淡々と続ける。

「『見ていられない顔』と云っていたけど、貴女は中々綺麗な顔。でも、星羅姉さまはお化粧しなくても綺麗。」

「え、何あいつすっぴんでアレなの？どこの吸血鬼なの？」

「『ぺたんこでのっぽ』・・・なのはそうだけど、こういうのをモデル体型っていうんだと思う。」

「うるせえ一言余計だ！おめえこそチビの・・・チビの・・・ボン・・・ウッ。」

途中で力尽きて後ろに倒れ込むA。
なんだよ、私は悪くないぞお。
今のは如月に言ったんだからなあ。

「でも、一番違うのは異能力。後ろに何かいる。」

『行儀のなってない小娘ですネ。』

「うわあああああ！！！！」

またもやいきなり現れたインフィニティ・・・ムーちゃん。
慇懃無礼なこの生命体は、Aの思っていることをズバズバという。

『娘、如月星羅はロリコンなのですか？』

「違う。姉さまは付き合っている人もいる。」

『ほォ？』

「帽子が素敵な人だ。」





きみは、引力を信じるか？

やべえ、私圧死とかいやだ。

明日やってやるぜ！→←橘堂は餡蜜も美味しい。

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

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