アンパン片手に横浜へ 其の弐！

仲良しこよしには程遠い・・・？ ページ8

甘味処の一角に、暗く冷たい空気が流れた。
・・・・・・この二人、モノの着眼点や好みは似ているのだが、いかんせん言葉が足りなさ過ぎた。某悪鬼滅殺の漫画の水使いの再来、二の舞。
まあ、勘違いが屈折しすぎて異次元突破しただけの話だ。

「あの、太宰さんとはどういう関係ですか？」

「・・・・・・(あまり思い出したくないので)云う必要性がない。」

ほら、このように。
芥川も質問を投げかけた、

「貴様にモノを教えている師はあの眼鏡か。」

「・・・・・・(あんまり個人情報流出は駄目だと思うので)云う理由がありません。」

ここでお互いの印象はどうなったのだろうか。
Aは芥川のことを、『危機察知能力が高いのか・・・？流石マフィア！』と内心関心していた。
芥川は一方、『よくわからん女だ』と脳内完結。

会話はかみ合わぬ。
しかし、芥川の何気ない一言で会話は一変する・・・？

「・・・師、といえばだ。
　 自分の師匠に寒気がしたことがあるか？」

「・・・・・・！あります！この六か月何度も！」

二人の目が見開かれる。
『なんだ、共通点あるじゃん』と。芥川はぽつぽつと言葉を零す。

「彼の人は折檻がひどい。僕が何度骨を折られ心を砕かれたか！！」

Aは真顔で呟いた、

「私は鍛錬の旅に手術室送りになります。骨の折れた回数？・・・数えんのやめました」

_______＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿嫌な話題だな、と言わせてもらおう。

この二人が奇妙な縁によって様々な所で(ファミレスとか)で何度も邂逅するのは、またいつか、別の機会に。

それまでは、この話は他言無用。

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