出逢い━━━千と千尋の神隠し━━━ (ページ9)

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散歩ページ9

次の日、朝御飯を食べ終わると

「ハク、行こう！」

といい、家を出た

「近くにね、公園があるの。そこには川もあって気持ちがいいよ。」

「川……そうかい。今日は天気もいいね。」

「そうだね！サンドイッチも持ってきたから、川岸で食べよう！」

「さんどいっち？」

━━━あ、そうか。知らないか

「えーっと、パンみたいなやつ。えっと……あ、西洋の食べ物だよ」

「そうか。楽しみだね。」

「あとさ、ハクの話も聞かせてね」

「うん…。」

その後、30分ほど歩きこ公園まで来た

「ふぁぁぁ～！気持ちいいねー！」

「そうだねー。」

二人は川岸まで降りて、腰かけた

しばらく風を浴びてると、ハクが口を開いた

「そろそろ……話さなきゃね……」

━━━あ……なにがあったのかな……

「私はね、油屋というところから来たんだ。そこは神様の宿で、人間は入ることができないところ。」

━━━油屋……

「油屋には湯婆婆という魔女がいてね。油屋を支配しているんだ。私は湯婆婆の、弟子で、いろいろなことを頼まれてやっていたんだ。………時には危険な仕事も。あのときもそうだった。危険な仕事でね。もう駄目かと思ったよ。でもAが助けてくれて。私は生きることができている。」

━━━危険な仕事って………

「………………でも……もう戻らなきゃ……」

ハクはそこでAに向き合った

そして、Aの目を見つめて

「A、今までありがとう。私は明日、油屋
に、戻るよ」

と言った

━━━え……ハクが……帰っちゃう……？

━━━い、嫌だ……私は………………

━━━私は…ハクと………

━━━ハクと一緒にいたい！！！

「ハク…………も………しょに………い………」

「え？どうしたA？」

「わ、私も一緒に行きたいっっっ！！！！！」

「A………？」

「お願い……私も……連れていって……。私、私ハクと一緒にいたいっ………」

「A………私もそなたと一緒にいたいよ……だけどね、油屋はきっとAが思ってるよりも辛いよ。私はそなたに大変な思いをしてほしくない。幸せになってほしいんだ」

「だったら連れていって！！私の幸せはハクと一緒にいること！私はっっ私はハクが好きっっっ！！！」

━━━えっ……私、今何て……

━━━は、ハクが好きって言った……？

恐る恐るハクの顔を見ようとしたら、目の前が真っ暗に、なった

━━━え……？