出逢い━━━千と千尋の神隠し━━━ (ページ14)

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接客ページ14

「お客様の相手をするんだ。お酒を注いだりね。」

━━━あぁなるほど。

「だけど、お前はまだ床はとらなくていいよ。まだその歳じゃないしね。」

━━━床をとるってなんだろう……まぁいいや

「わかりました。やります。」

「そうかい。まぁお前には湯女の仕事も続けてもらうからね。接客は暮六つから夜四つ頃まででいいよ。」

「はい。わかりました。」

「じゃあ、さっそく、明日、暮六つ半から水木様のご指名があるからね。接客の仕方とかは周りの人に聞きな」

「はい。失礼します。」

Aはそう言い、書斎を出た

そして、リンの元に戻った

「おいぃ、りんどうしたんだ？」

「あ、リンさん。なんか湯婆婆様が接客をしろって。」

「はぁ？床をとるってことか？その歳で？？」

「あ、いや、床はとらなくていいって。っていうかリンさん、床をとるってなんですか？」

「はぁ？知らねぇの？まぁ、そのうちわかるよ。」

━━━そのうちわかるって………

「まぁ、こっちこいよ。お前の服とっといたから。その格好じゃあ働けないだろ。

そういうと、リンさんは一着のピンクの水干をAに渡した

「今ならカイもテウもいないから、ここで着替えちゃいな。」

「はい。」

「あ、それから腹かけは自分であらうんだ。真夜九つ半から従業員用の女湯が開くから、そんときに一緒に洗っちゃいな。」

「はい。」

Aはそういうと、着替えた

水干はぴったりで、

「これでいいんですか？」

と聞くと、

「あぁ、いいんじゃねえか？」

とリンは言った

「んじゃあ、今日は仕事の見学してろよ。仕事内容を把握しときな。」

「はい。」

二人はお風呂のところまで来た

「もうぞうきんがけは終わっちまったみたいだから、風呂掃除からな。」

するとそのとき、ハクが何人かと一緒に歩いているのが見えた

「リンさん。私、ちょっとハクのところに行ってくるね。」

「おう。」

Aはそう言うとハクのところに走っていった

「ハクっあのっ」

しかし、ハクは

「りんか。私のことはハク様と呼びなさい。」

と冷たかった

━━━やっぱりなんか違うな………

しかし、すぐにAの耳元で

「仕事中だけでいいからね。」

と囁かれた

その声にAはドキッとしてしまった