14.バスの中、遠足気分 ページ15
氷帝に来て初めての遠出。
Aはワクワクして仕方なかった。
と言うことで、後ろの席の跡部にちょっかいをかけてみることに。
貴方「跡部ー。…跡部ー？」
何回呼びかけても返事がない。
跡部『うるせえな』
って、いつもは聞こえてくるのに。
樺地「…お静かに、お願いします…」
跡部の隣に座っている樺地がそう言った。
宍戸「寝てんのか？跡部は」
Aの横で大人しく動画を見ていた宍戸が尋ねる。
樺地「ウス」
跡部「………」
跡部は小さく呻いたが、目を覚まさないようだ。
生徒会やら部長としての仕事やらで忙しいであろう跡部。
こういう時くらい寝かせてやるべきかと、ちょっかいをかけるのは諦めることにした。
バスの中はザワザワしていて、それぞれの会話が耳に入ってくる。
Aの前に座る忍足と向日。
忍足「岳人。おやつは300円までやで？」
向日の手には板チョコが2つ。
そしてまだ向日の足下には、お菓子が大量に入ったスーパーの袋が置かれている。
向日「え？そうなのかよ。つーかそんな事跡部は一言も言ってなかったんだし、いくらでも持ってきて良いだろ」
向日はあの量のお菓子をいつ食べるつもりなのだろうか。
宍戸の右隣、前後の席に座る鳳と日吉。
日吉「なあ鳳」
鳳「ん？」
日吉「跡部さんの別荘とは聞いたが、どこへ向かうか知らないよな、俺たち」
鳳「確かに…どこまで行くんだろう」
日吉「もしかしたら別荘は海外にあって、これから空港に向かうとかじゃないだろうな…」
鳳「まさか。…沖縄とかならありそうだけど…」
跡部のぶっ飛んだ感覚には、部員たちも踊らされているようだ。
そして最後列、樺地の右隣。
芥川「ぐがー…、ぐがー…、むにゃむにゃ…丸井くん…」
芥川はいつも通り爆睡。
なんならバスに乗った瞬間、すぐ夢の中だった。
その芥川や跡部の気持ちよさそうな寝顔に眠気を誘われ、気づけばAも眠ってしまった。
宍戸「…A？」
気付くとAは、宍戸の肩に寄りかかって眠っていた。
その寝顔は普段のイメージとは少し違い、幼くあどけない。
向日「何見つめてんだよ、宍戸」
突然、前列の向日に話しかけられ、驚きで肩が跳ねそうになるのを必死に抑える。
宍戸「べ、別に見つめてねぇよ…！」
Aを起こす訳にはいかないと小声で言い訳を述べるが、向日はニヤニヤしながら宍戸を見ている。
これ以上言い訳をするのは諦め、通路側へ目線を逸らした。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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四天宝寺
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ゆゆ(プロフ) - 陵華さん» 申請ありがとうございます！これからもたのしみにしてます！これからどうぞよろしくお願いします (2021年2月19日 14時) (
レス) id: a553f62c5e (このIDを非表示/違反報告)
陵華(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！とても励みになります◎友達申請まで本当にありがとうございます…！承認させて頂きました！どうぞよろしくお願いします！ (2021年2月19日 14時) (レス) id: 28c3f4f8f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - とてもお話の続き気になります！更新頑張ってください！友達申請させていただきました。もしよかったら友達なってくれると嬉しいです。 (2021年2月19日 11時) (レス) id: a553f62c5e (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - キャ♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪跡部様萌え〜 続きがものすごっく気になる〜 (2012年2月24日 21時) (レス) id: c928d0df41 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - 来ました＾＾とても面白かったです！！更新頑張ってください＾＾ (2011年11月19日 10時) (レス) id: 45e411df8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陵華 | 作成日時：2011年10月24日 19時
