お付き合いを前提に結婚してください！！！

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「お兄ちゃん、私なんか特別なことあったら連絡してって言ったよね？」

「ﾊｲ…」

「電話もLIMEも前日連絡もされてませんけど。ねえ。」

「ｿﾉ通ﾘﾃﾞｽ」


「どりみーがあんなんなってんの珍しいな。ざまぁ」

「やーい緑怒られてやんのー」

「サプライズにしようって言ったのはらっだぁときょーさんもでしょ……」


お兄ちゃんの目の前で仁王立ちして、いつもより低い声で冷静に叱る。私だって毎日こうしてるわけじゃないけど、今日の晩御飯とか大変なんだからね。それに、今回はくるのがうちだったからいいけど、もし事情を知らないまま帰ってこなかったりしたら普通に心配だし。……ダイニングでくつろいでる人たちの声も聞いてるからな。グルか。


「わかりました。今日の晩御飯のカレー部長ときょー先輩はお肉抜きがいいんですね。なるほどなるほど」

「「え”っ」」

「お兄ちゃんも。野菜嫌いなの知ってるけど今日こそはだめだから。」

「A……」


そんな小動物みたいな声出しても無駄である。流石に実の兄といえど情があるので何回か見逃していたけど、今日は許さない。…レウ先輩は呆れてお菓子食べてるし、コンちゃん先輩はいつの間にか作ってたアイスティー飲んでるし。いや、2人だからいいけど。


「お2人はお肉好きですか？」

「ん？好きだよ〜。カレーの野菜も好きだけど」

「うん、人並みには…というか、こっちガチで凹んでるからお肉ちょっと入れたげて。」


そう言うレウ先輩の横をチラリと見ると、首がちぎれそうなほど縦に振っている部長と半土下座のような形でテーブルの上に頭をくっつけているきょー先輩がはっきり見えた。…うーん、でもなあ。そりゃ悪気では…ないと思いたいけど、そこまでお肉好きか。


「……じゃあコンちゃん先輩極秘写真かスペシャルボイスとの交換で」

「おい今の要素になんで俺巻き込まれたんや」


…出来心なんです。なので首根っこを掴まないでください。えへへ。嘘嘘嘘痛い痛い痛いすいません！！！！！！調子乗りました！！！！！はい！！！！！！買い物荷物持ちでお願いします！！！！！！！！！！

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