公安の協力者にはもれなく猫が付いてくる

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訂正させてほしい。


私はずっと降谷さんにはゴリラのイメージを持っていた。


この世界で実際にゴリラを発揮しているところはまだ見たことないが。


……失礼なのは百も承知だ。


しかし、どうしてもそのイメージが強かったのだ。


……それが……なんてこったい。


今の彼は、私の記憶にない優しい表情をしている。


……本物か偽物か。


ワオ。表情一つだけで驚くほど混乱している。


……これ以上考えるのはやめた方がいいだろう。


思考があらぬ方向へ行ってしまいそうだ。





『……えっと、降谷さん。“待ってる”というのは……猫たちのことですよね？』


「……フフッ。さあ？ どうでしょう」





ニヤリと笑みを浮かべた降谷さんに対し、私は思わず動揺してしまった。





『エッ』


「俺は、こうして瀬戸さんと話してる時間が何より好きですよ」


『随分とハッキリ言いますね！？』


「ええ。本当のことですから」


『……』


「あ。もしかして、疑ってます？」


『……私、降谷さんのことが怖いと思いました』


「ハハッ。俺は瀬戸さんのこと可愛いと思いますよ」


『…………うわー！ もうヤダー！ この人ヤダ――！！』









――――――――――――









柄にもなく照れてしまった私は、叫んだ後、猫たちを引っ掴んで家に帰った。


一体何なんだ。行き成りあんなこと言ってきやがって……！


あの人、自分の容姿自覚して言ってるのか！？


お？ もしかして今からハニトラの練習か？ 私が練習台か？


きっとそうに決まっている。真に受けるな、私！！


今日は鏡花さんのこともあってか、降谷さんを変に意識してしまっている。





『うおおぉ……鏡花さんタイミングぅ〜……。ダメだ。違う違う。絶対に……違う！』


「ニャ〜」


『……恨むぞ、八朔さん……』





そうだ。そもそも、八朔さんがあんな要求をしなければ……。





「ニャ〜」


「みゃ〜」


『……何よ。二匹そろって』


「……」


「……」


『？』


「「ニッシッシッシッシ」」


『！！？』

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