【短編集】ヤン時々デレ【実況者】 (ページ8)

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我々水色ページ8

「A。」

『ん？どうしたんシッマ。』

「お前の目って綺麗やな。」

『あぁ、ありがとな……っては！？』

ゲーム中にそんなこと言うたから驚きやった。

女に1mmも興味なさそうやったシッマが、私の目を綺麗って言うてくれた……
私のこと、ちょっとは気にかけてくれてたんやなって嬉しくなったわ！w

「そんな驚くことあるかいな！！ww」

『シッマ、風俗行って綺麗な女性見とるから、私のことなんか興味あらへんやろなーって思っとったんやもんw』

「何言うとんww
もしやぞ？俺がAに興味なかったらな、とっくのとうにお前と友達やめとーわwww」

へぇ…こいつ、意外と義理堅いんやなぁ？w

まぁ、シッマ母親と父親おらんし…こいつの周り、金の無心で近づいてくるやつらばっかやしな…しょうがないかもな。
私はシッマの金目当てとかじゃなくて、普通に一緒にいて楽しいからおるんやけどな！

「…なぁ、変なこと言うけど…Aは俺のこと好きか？」

『何言うとん、好きに決まっとるやろw』

「……ずっと好きでいてくれるか？」

『おるで、何があってもな！w』

「ホンマか？何があっても俺のこと好きでいてくれるんか？」

な、なんやさっきから……
いつものシッマ…なんよな？

シッマの目が、心を突き刺してくる棘みたいで…ちょっと、怖いで……？

『お、おるで。そんな心配せんでもええよ……？』

「言うたな？何があっても、俺のこと好きでいるって。」

『い、言うたから！！好きやよ！！』

「……そうかぁ、じゃあ！！」

何を言うんかと思っとったら……
シッマは急に私のことを押し倒してきよった。

目に映るシッマは
いつものきらきら笑顔をしとった。
普通なら、その笑顔を見て安心するんに…
今日は、怖くて怖くて仕方なかった。

──「その目、俺にくれんか？」