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相談後。
話も終わって、私もそろそろ家に帰ろうと思って、椅子から立とうとした。
が…
『……あ、あれ？』
立てない。
そもそも足に力が入らない。
なかむに助けを求めようと、彼の方に目線を向けると
──さっきと同じ目をしていた。
愛おしそうな目…に加えて、息遣いもほんの少しだけ荒かった。
いつものなかむじゃない、と感じた私は咄嗟に逃げようとした。
でも、やっぱり力が入らなくて何も出来なかった。
「その恐怖で歪んだ顔、可愛いなぁ…」
彼の声はいつもより甘ったるくて。
こんななかむ知らなくて、怖くて、怖くて、涙が出た。
「はは、泣いてるの？そうだよね、怖いよねぇ…？」
『何で、こんなこと……』
「…そんなん、当たり前だろ。
Aのこと愛してるからだよ。
他の奴らと話してほしくないし、そもそも目にも入れないでほしい。
でも、Aはそんな僕のことなんか気にせず、あいつらと話して…まじで気が狂ってしまいそうだった。
だから……！」
私の頬に手を当てて、じーっと見てくる。
いつもアクアマリンの宝石のようにきらきらと輝いていた目は、今は黒く濁りすぎていて輝きなど失われていた。
「Aを、俺の家に閉じ込めればいいって思ったんだよ！！
そしたら、ずーっとAと一緒にいられるだろ？」
恐怖で声すら出ない。
これからされることが予想出来てしまって、涙が溢れ出てくる。
「そんな涙が出るぐらい嬉しいの？
はは、俺もだよ。これから一緒にいれるって考えただけで嬉しいよ。
大丈夫、Aが望むもの全てしてあげるから。
…ここから出たい、は勿論なしだけど。
じゃあ、俺の部屋に行こ。俺の部屋なら誰も来ないし、鍵ついてるしね。」
お姫様抱っこをされた。
普通なら喜ぶけれど、今この状況では喜べるわけがない。
「Aは僕だけの愛のどれいだよ。」
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