【短編集】ヤン時々デレ【実況者】 (ページ6)

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白尾水色ページ6

私はただ、友達と遊んでいただけだったのに。

──何で、こんなことに。

数時間前。

なかむの家でゲームをしようという話になり、みんななかむの家に集まった。
7時ちょっとを過ぎた頃、そろそろ帰ろうかという話になった。

そしたらなかむに

「あ、そうそう。Aと少しだけ話したいことがあるから、先にぶるっく達帰っててくんね？
まぁすぐ終わることだけどさw」

と言われた。

まぁすぐ終わることなら…と思い、ぶるーくたちと別れを告げ、私はなかむの家に残った。

お茶でも飲みながら話そ、と紅茶を用意してくれた。
やけにその紅茶は甘かったのだが、

なかむはガムシロップをそのまま飲めるほど甘党だしな。紅茶に砂糖をたくさん入れるのも。

しか思わなかった。そんな飲めないほど甘ったるいわけでもなかったから。

紅茶を1口飲み一息つき、なかむの方をちらっと見てみると

──今まで見たことない…愛おしそうな目でこちらを見つめていた。
『なかむ？』と私が名前を呼ぶと、彼は「ん、あぁ……何ー？」といつものなかむに戻っていた。

『なかむが話したいことがあるから残ってって言ったから残ったのに、全然話してくれないじゃん！w』

と私が言うと、なかむは

「あ、ごめんごめんw」

全然謝る気のない態度でそう言われた。
いつものことだからもう慣れたけど。

「それでさー」と続けるなかむに『あ、やっぱりいつもなかむだ。』と安堵を感じた。

話…というのはただの相談。
人間関係とかそこらへん。
なかむもそういうこと悩むんだなぁ、意外。とか思いながら話を聞いた。