【短編集】ヤン時々デレ【実況者】 (ページ28)

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日常青色ページ28

※盗賊

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俺らPKST団は、この邸に眠るお宝を盗むため、執事として潜入捜査をしていた。

けど、俺…お宝よりも大切な物を見つけたんだ。
それは……

『クロノアさん、今日のご飯も美味しいよ！』

そう。この天使のような笑顔をして俺に話しかけてくるAお嬢様。
普段はおしとやかなんだけど、ちょっとお茶目なところが可愛い。
でも1番可愛いのは天使を思わせるかのような笑顔。

「よかったです、Aお嬢様。」

『…お父様は、クロノアさんの料理が美味しくない、まずいって言ってるけど、私は全くそんなこと思ってないから！
あんなのただの言いがかりだよ！』

「ははっ、別に気にしてないから大丈夫ですよ。
Aお嬢様は本当に優しいですね。」

『や、優しくなんかないよ…思ったことを言っただけだから…w』

そうやって、自分のことを卑下しないで。
そんなに謙虚にならないで、もっと堂々とすればいいのに……
でも、俺が言える立場じゃないかw

『あ、そうそう…
今日、お友達と遊んでくるんだ！だから、昼食はいらない。』

「そうですか…その、お友達のお名前は？男？女？
どこに遊びに行くんですか？もしよければ、その場所まで送迎するよう手配しますが…」

『この前家に遊びに来たらっだぁだよ。クロノアさん、1回会ったことあるよね！
今日はらっだぁのご両親がお迎えきてくれるから、1人で大丈夫だよ。わざわざありがとう！』

らっだぁ……

嗚呼、あの男か……
お嬢様を汚す、あの忌々しい人間。
いや…Aお嬢様に迷惑かけてるから、もはや人間でもないかw

お嬢様にとって、あいつは毒。
なのに、そいつと遊んできたら……お嬢様が汚れてしまう。
Aお嬢様にはずっと"綺麗"なままでいてもらいたい。絶対あいつとは会わせてはいけない。