運営 青色 ページ19
『ここ、どこだ……』
起きたら、知らないベッドの上で寝てた。
何故か足には枷もついてる。これのせいで、自由に動けない。
私、何してたんだっけ。
寝る前の記憶が、ない。
……ううん、全ての記憶がなくなったような…とにかく、何もかも思い出せない。
「あ、起きた。おはよーw」
ドアが開いて、男の人が来た。
なんか、呑気に喋ってる……
青のニット帽を被ってて、赤いマフラーをつけてる。
……この人は、誰？
『……どなた、ですか。』
「…あぁ、そっか。
……俺はらっだぁだよ。君のー…彼氏w」
彼氏……？
じゃあ私達は付き合ってたんだ。
私、彼氏の存在まで忘れてたんだ…最低だね。
でも、本当に何も思い出せない。
私は、この人と何をした？
どうやって出会った？
何があって付き合い始めた？
わからない、わからない。
『あ、あの…』
「言いたいことは分かるよ。
俺のことを忘れちゃったんでしょ？
いや、俺のこと以外にも、全部の記憶がないんでしょ？」
『え、あ…はい……』
「知ってるよ9 wだってくす……じゃなくて、Aは交通事故にあって、記憶喪失になったんだし。」
『交通、事故……？』
「そう。
Aがコンビニに行ってくるって言ったのに、あんまりにも帰ってくるのが遅すぎたから心配でさ？
そしたら、家に電話かかってきて。Aさんがトラックに轢かれましたっていう連絡が来たんだよ。
あちきパニックになって、ﾀﾋんだらどうしようとか思ってたんだよ！？」
あ、あちき…？
一人称ころころ変わる人なのかな。
私は交通事故にあって、記憶喪失になっちゃったんだ。
でも、生きてるだけまだまし……なのかな？
らっだぁさんは、その時のことを思い出したのか…泣きそうになってる。
それだけ、私のこと大切に思ってくれてたんだ。
……それなのに、私はらっだぁさんのことを覚えてない。本当、申し訳なさでいっぱいだよ。
「まぁ生きてくれてるから、いいけどさぁ…
Aがﾀﾋんでたら俺もﾀﾋのうかなって思ってるからさw」
『そ、そこまで……？
私の不注意でこんなことになってしまって本当にごめんなさい。』
「いや謝らないでwそもそもトラックが突っ込んできたのが悪いんだろ？」
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