【短編集】ヤン時々デレ【実況者】 (ページ18)

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……どうやら彼女は寝ぼけてるようです。
彼氏の僕のことが分からないほど。

「寝ぼけてるからって、誰ですかは酷いですよ〜w
仕方ないので、お馬鹿なAさんに教えてあげますよ！

僕は貴方の彼氏のしにがみです！
Aさんがお寝坊さんなので、起こしに来ました！w」

『…えっと…誰かと勘違いしてませんか……？

私に彼氏は、いませんよ……？』

「……か、からかうのも大概にしてくださいよーw僕でも傷つくんですから！」

『っ……す、すまほ……！！』

Aさんは机の上にあるスマホを取ろうとしてる。

僕よりスマホなんですか？
せっかく会いに来たのに。
それに、誰ですかって…冗談でも、笑えませんよ。

怒りのまま、その手を掴み彼女のスマホを奪うと、震えがより一層大きくなったような気がした。

「今は僕がいるんですから、僕を相手してくださいよ。何でスマホばっかり触るんですか。

もしかして、浮気ですか？てっきり嬉しくて震えてるのかと思いましたけど……浮気がバレそうになって怖くて震えてるんですか？」

『う、浮気とかじゃなくて……というか、私達はそもそも……！！』

「じゃあLINEの中身、見てもいいですよね？他の男のLINEとか、してるわけないですよね？」

『駄目！！見ないで……！！』

「……じゃあ、やっぱり浮気してるんですね。Aさん、酷いです。

でも、僕優しいので1回目は許してあげますよ！

───その代わり、もう一生外に出ないってことを約束してください。」

きっと誰かに唆されて浮気をしたに違いありません。
彼女を外の世界から守ってあげるんです。
ほら、簡単な条件で許してあげるんですよ！僕ってばやっさし〜！！

『え、そんな…いやですよ……！！』

今日の彼女は、反抗期なんでしょうか。
素直なAさんはどこに行ってしまったんでしょうか。

僕は素直じゃないAさんは好きではありません。いらない。

ﾀﾋんじゃえ。

『ひっ…な、にしてっ……！？……く、るし…い…』

「ﾀﾋにたくないですか？なら、約束してくださいよ。"もう外には出ない"って！！」

『する、するから…！！はな、してっ……！！』

「！！約束ですからね！！破ったら、今度こそ

×しますから。」

貴方のことは僕が守りますからね。
貴方が穢れないように、外から守るんです。

もう、誰？とか言わないでくださいよ？w