004 「二つ目のきっかけ」 ページ5
再び彼女、瑞己と関わり合う機会は、すぐにやってきた。
ある日の昼休み。
私は最近の常のように音楽室に行くために職員室に鍵を借りに来ていた。
近々ある合唱コンクールで何故か私がピアノ伴奏をすることになってしまったのだ。
昼休みはみんなが合唱の練習をするのに付き合って音楽室に行くことになっていた。
何故私が伴奏をすることになったのかは不明である。他にもできる人はいた筈だが。
しかし、やりたくない気持ちもわかる。
一度やってから音楽担当の女性教師(前にも言ったがこれが担任)に"できるんだ"という認識をされてしまったらしく、頼まれるのも早かった。先生から頼まれたものを断る勇気は無かった。
それはともかく、私は鍵を借りに行っていた。
しかし、それは結構、いや大分無駄だと思われる行動になった。
先生曰く、今日は委員会やら何やらがあって人が集まらないようなので合唱の練習自体をしない、ということらしい。
だが、せっかく鍵を借りに来たのだから伴奏の練習をしてはどうか、と言われた。
先程も言ったように、私に先生に言われたことを否定、または拒否するような勇気は無い。
結局ピアノ伴奏の練習をすることにし、一人音楽室に向かおうとした。
が、そこに何故かふらっと瑞己が現れた。
どうやら、暇だったために職員室周りをふらふらと歩き回っていたようだ。
しかし、それが先生には瑞己が私について来たように見えたらしい。
「辻本さんも一緒に行くの?」
驚いた。とにかく驚いた。
何故そうなる。
この子は単に一人でふらふら歩き回っていただけだ。
あと、それほど仲良くしてはいないことも知っている筈だろう、担任。
私が内心混乱しかけている間に、彼女は。
「……! はい!」
瑞己は、勝手に(半分は先生のせいだが)ついて 来ることに決めてしまった。
これがおそらく二つ目のきっかけ。
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文羽238(プロフ) - Noel*26さん» え、本当ですか!!ありがとうございます〜 最近あまり更新出来てなかったけどやる気出てきました!頑張ります(≧∇≦) (2019年8月23日 3時) (レス) id: d67b12949f (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - え、なにこれ、好き。一目惚れしました、応援させて下さい( ^ω^) (2019年8月21日 5時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文羽238 | 作成日時:2018年8月16日 3時