傷想日記 【オリジナル小説】

001 「私」 ページ2

転入生が来たからと言って、私が何か行動を起こすことは無かった。

私は元々それほど社交的ではない。

このクラスになってからは特に、"大人しいいつも一人でいる人"として過ごしていた。

仲が良い子たちとクラスが別れてからは、休み時間や帰りにその子たちと会ったとき以外、必要以上に口を開くことさえ無かった。

お陰で担任(去年もこの音楽教師だった)にまで心配される始末だ。

全く以て余計な心配だ。


合わない人とは合わない。

だから、必要以上に関わらない。

それくらいはっきりしているのが私だ。


だから。


私はその子のウワサをよく知らなかったし、そのウワサが原因で転入生に友人らしい人ができないのも、知らなかった。


それらは全て、後から何となく知ったことだ。

002 「きっかけ」→←000 「はじまり」

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す