喫茶店 ページ6
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天月「いやぁ、楽しかったねー」
「うんうん」
座席から立ち上がって思いっきり伸びをする。
天月「どっかカフェとか寄ってく?」
「さんせーい」
伸びをやめて一息つくと、通路を歩いていった人と少しぶつかってしまった。
天月「A、こっち」
私の肩に手を置くと、くいっと立ち位置をずらしてくれる。
「さーせん」
天月「よろしい」
それから人通りの多い道を歩いていると、比較的すいている落ち着いた雰囲気の喫茶店があった。
天月「ここでいっか」
「うん。私こういうとこ好きだわー」
店員さんからカウンターの席に案内され、おしゃれなメニュー表とにらめっこ。
パンケーキもおいしそうだけど、こっちのアイスも捨てがたい…。
「しょーくん決まった?」
天月「うん」
「そか。私も決まった」
私はパンケーキと紅茶を頼んで、しょーくんに視線をむける。
天月「僕はコーヒーで」
「かしこまりました」
あれ、コーヒーだけ?
店員さんが去っていくのを見おくってしょーくんに尋ねる。
天月「あぁ、うん。僕そんなにお腹すいてなくて」
「そっか」
ほどなくして、カウンターに紅茶とコーヒー、パンケーキが並べられた。
めっっちゃうまそう。
「いただきます!」
一口サイズに切り分けて口に運ぶ。
「ん…、んまぁあ!」
私がもぐもぐと食べ続けるのを楽しそうに見つめるしょーくん。
どうしたんだろう。
あ、食べたいのかな?
「しょーくんも食べる?」
天月「えっ、あー…、食べたい」
「いいよー。はい」
丁寧に一口サイズに切ってからフォークにさして、しょーくんの口元にもっていく。
天月「…え?」
「ちょ、はやく。メープルシロップこぼれちゃうって」
天月「あ、あぁ、うん」
急かすと慌てたように口を開くしょーくん。
遅いわ。危うくこぼれるところだった…。
「ど?めっちゃうまくない?」
天月「う、うん、うまい」
「だよね!」
残りをパクパクっと食べきってしょーくんを見ると、顔がものすごく赤くなっていた。
…え、なにどうした赤すぎて怖い。
「だ、大丈夫…?」
天月「う、うん!」
なぜか上ずった声で返事をしてきた。
まぁ、しょーくんはたまに変になるから気にしてもしょうがないか。
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天月「なんで告白してきた男にそういうことするかな…っ」
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Alice@夜未(プロフ) - もふぃさん» !?ご指摘ありがとうございます!!!!!速攻なおしてきます!!! (2018年8月21日 23時) (レス) id: fcdf5a8177 (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - 星空舞子@ラさん» 応援ありがとうござますううう!!!! (2018年8月21日 23時) (レス) id: fcdf5a8177 (このIDを非表示/違反報告)
もふぃ(プロフ) - luzがlzuになってます… (2018年8月21日 22時) (レス) id: bd51fbc33b (このIDを非表示/違反報告)
星空舞子@ラ(プロフ) - 続編も相変わらずの面白さです!!!そして夢主ちゃんが可愛い!!(は これからも頑張ってください! (2018年8月21日 17時) (レス) id: d6b0f30b71 (このIDを非表示/違反報告)
mii0708(プロフ) - Alice@夜未さん» 神ぃいいぃぃぃい!!嬉しくて泣く(( 楽しみに待ってまーす!! (2018年8月18日 12時) (レス) id: 2e91a25843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice@夜未 | 作成日時:2018年8月17日 20時