５分を君に ページ43
シャンクス「あ、悪ィA
ガソリンスタンド寄らせてくれ」
A「ふあぁ…どうぞ」
薄暗い車内。走行する際の小さな雑音。
たまに軽く揺れる車体。
今は真夏で、ちょっと涼しめに設定された車内の温度。車窓の向こうで前から後ろに現れては消えていくオレンジ色の街灯。
眠気を誘う条件が揃いに揃っているので今にも目を閉じてしまいそうだ。
なんとか堪えてはいるけど、限界も近いな…
シャンクス「…あんまり眠いなら寝てもいいぞ？着いたらおれが起こしてやるから」
A「んー……」
眠気で先生の声もなんとなくでしか認識出来ず、寝ても大丈夫ってことしか理解しなかった。
それを聞いて私は素直に目を閉じ睡魔を受け入れることにした。
.
おれの隣の席ですやすやと眠るココノエ・A。
ガソリンも入れおわり、再び道路を走る。
既に住宅街に入り数分もすればAの家に到着だ。
…正直名残惜しい。
Aには悪いが、昨日の一件を口実におれはAと二人きりになれる時間を増やす為にこうやって送り迎えをしている。
担任として、教員としてあるまじきことではあるが…、おれは教え子のAに教え子以上の感情を抱いている。
まあわかりやすく言えば恋心ってやつだろう。
恋なんてもう二度としねェだろうと思ってたが、まさかこの年になってこんな若い奴を好きになるなんてな…。
シャンクス「到ー着ー……
はあ、起こすか」
自分のカバンを胸に抱き気持ち良さそうに眠るAを起こすのは心苦しいが、起こさない訳にもいかない。
後悔しないようにしかとこの目にAの無防備な寝顔を焼き付けてからAの肩を叩いた。
シャンクス「起きろA、家だぞー」
A「んー…あと５分…」
目を開けず身を捩らせて、はっきりしない口調でそう言った。
寝惚けてるのか…？
まあAもあと５分っつってるし、もうちょっとだけ寝かせてやろう。
…にしても、まつ毛長いな…つけまつげか？いや違うな。自前のまつ毛だ。長ぇー…
唇も血色がいいし潤ってるし…
ってそんなにまじまじと顔見てたらおれが変態みてェじゃねェか！！
あー、早く５分経ってくれー…
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如月 - これからも頑張ってください！ (2018年9月20日 13時) (
レス) id: 699e158105 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆり(プロフ) - 如月さん» お返事遅れてすいません！ありがとうございます！ (2018年5月15日 13時) (レス) id: 6cacd26493 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 面白かったです！！更新頑張ってください！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 699e158105 (このIDを非表示/違反報告)
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