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｢何が、そう決断させた？｣
｢....なんだろうね｣
｢理由無し、かよ｣
｢あるんだよ、....あるんだけど、....うまく、言えないって言うか｣
伊野尾の綺麗な指が、とん、とん、とテーブルを叩く。
伏せられた目からは、何も読み取れない。
伊野尾と付き合い始めたのは、確か伊野尾が大学を卒業したあとだった。
きっかけは覚えていない。
どちらが告白したかなんてことも覚えていない。
ただただ、好きだった。
伊野尾のことが、誰よりも、何よりも。
最初はそれを沢山、沢山伝えていたはずなのに。
｢まぁ、....潮時じゃね？っていう｣
｢....なんだそれ｣
｢もう30にもなるしさ、色々考えること、あるじゃん｣
｢....、｣
テーブルを叩く指の速度が、落ちていく。
その代わり震えているのは同じくしの指で。
なんでこんなこと言わせてしまったんだ俺は。
そんな後悔が、俺を襲った。
｢いつから、考えてた？｣
｢....薮が、離れていってから｣
｢俺が、....？｣
連絡をしなくなったこと、だろうか。
でもそれは、伊野尾がなかなか俺の誘いをOKしてくれないからで、
だから、
だから....
なんだよ。
｢....薮のこと、なんも知らねーし、俺｣
｢十分知ってるだろ｣
｢知らない。....なんも、わかんない｣
そうだ、この間ふたりでラジオを初めてやった時。
あの時は随分と話た気がする。忘れてた。もうわりと前の話だが。
その時の伊野尾は、どうだった？
俺の記憶じゃ、....楽しそうだったんだけど。
｢薮が休日何してんのかとか、最近のお気に入りの曲は、とか、今ハマってる食べ物とか、....全部、雑誌とか、メンバーから聞く｣
｢....、｣
｢恋人なのに、おかしいよね。｣
それは、おれも同じだった。
伊野尾の近況はメンバーから聞く。雑誌の取材の時に聞く。
それぐらいだった。
そうだな。
ここまでくると、何が悪かったのかが分からなくなってくる。
俺が、諦めずに伊野尾に連絡をし続けてればよかったのか。
メンバーにも公表して、思い切り可愛がればよかったのか、
ラジオのあと、ビビらずに飯を誘えば、家に誘えばよかったのか、
....きっと、そうなんだろう
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96(プロフ) - hkin大好きなので新しいお話のupとても嬉しいです！そして何よりお話の内容がとても素敵でした！最後のhkくんとinくんの会話にときめいてます！笑これからも応援しております！ (2018年11月25日 0時) (
レス) id: 895be46096 (このIDを非表示/違反報告)
ぽい(プロフ) - 青空が違うだ！と読みながら嬉しくなってしまいました！！他の楽曲でもぜひ見てみたいです♪ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 4bb11b3478 (このIDを非表示/違反報告)
unicorn(プロフ) - 青空が違うってすごくいい曲ですよね！欅オタなので題材になってて見ててすごく面白かったです！青い鳥でも欅のことお話しされてるの見て同士さんだな〜って勝手に親近感わいちゃってます笑これからも作品楽しみにしてます！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: 751fcc2c4e (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.2 - あとすみません!!小説を書いてみたいのですが真ん中に文字を書くのは空白をおけばいいんですか?(このお話のメインページみたいに?) (2018年11月8日 17時) (レス) id: 797d2e6d06 (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.3 - いつも面白い作品をありがとうございます!!楽しみにさせてもらってます!!･･･すみません「壊れて見せて」のパスを教えて頂いても宜しいですか？ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7f7ef9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mapii
| 作者ホームページ：@maiip_226
作成日時：2018年8月14日 17時
