・ ページ45
.
いつの間にか、雨が雪に変わっていた。
｢降っちゃったねー｣
｢電車止まらないといいけど｣
｢これくらいなら止まらないでしょ...って、伊野尾くん電車使うつもりだったの？｣
伸びてきた手が、俺の手をきゅっと握り指が絡められる。
少し不貞腐れたようなそんな顔で。
雪は思ってた以上に降っている。
｢だってここから2駅くらいだし｣
｢そうだけど、｣
｢.....電車使ったら嫌だった？｣
手を握り返し、その顔を下からのぞき込んだ。
パチッ、とあった目に、高木が少し気まずそうに目線を外す。
｢帰るつもりだったんだって....、。それだけ、｣
｢....ふふ｣
大きなワンコは、俺が帰ってしまうのが寂しいらしい。
なんなら持って帰ろうなんて、思ってたんだ。
高木はイケメンで、かっこよくて、そうは見えないのにほんと俺のことが好きすぎる。
｢車、あるから｣
｢....うん｣
｢来てよ、家｣
｢はぁい｣
お店の前だって、構わない。
外の雪のせいで人はいないから、俺は高木の腕にぎゅっと絡みついた。
顔を見あげれば、嬉しそうに、でも控えめに笑う高木。
"ん"
て、ちょっと唇を突き出してみると
｢ここ、外だから｣
照れくさそうにちょっと笑って、前髪に軽くキスを落としてくれた。
｢....イケメンかよ｣
｢アイドルですから｣
｢そうだね、｣
駐車場に向かおうと、2人で足を進める。
傘は無いから、大粒の雪が頭に、服に、くっついていく。
鼻はお互い少し赤くなっていて
｢寒いね｣
｢早く帰ろ｣
顔を見合わせ、笑いあった。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
96(プロフ) - hkin大好きなので新しいお話のupとても嬉しいです！そして何よりお話の内容がとても素敵でした！最後のhkくんとinくんの会話にときめいてます！笑これからも応援しております！ (2018年11月25日 0時) (
レス) id: 895be46096 (このIDを非表示/違反報告)
ぽい(プロフ) - 青空が違うだ！と読みながら嬉しくなってしまいました！！他の楽曲でもぜひ見てみたいです♪ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 4bb11b3478 (このIDを非表示/違反報告)
unicorn(プロフ) - 青空が違うってすごくいい曲ですよね！欅オタなので題材になってて見ててすごく面白かったです！青い鳥でも欅のことお話しされてるの見て同士さんだな〜って勝手に親近感わいちゃってます笑これからも作品楽しみにしてます！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: 751fcc2c4e (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.2 - あとすみません!!小説を書いてみたいのですが真ん中に文字を書くのは空白をおけばいいんですか?(このお話のメインページみたいに?) (2018年11月8日 17時) (レス) id: 797d2e6d06 (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.3 - いつも面白い作品をありがとうございます!!楽しみにさせてもらってます!!･･･すみません「壊れて見せて」のパスを教えて頂いても宜しいですか？ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7f7ef9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mapii
| 作者ホームページ：@maiip_226
作成日時：2018年8月14日 17時
