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いのちゃんに、彼女が出来た。
俺が中学二年生の時。高木といのちゃんは三年生だった。
小さい頃からずっと3人で過ごしていたから、突然いのちゃんが欠けて、高木と二人で過ごすことが多くなった。
毎年行っていた花火大会も、お祭りも、
お泊まりも、勉強会も、二人。
だから、必然だったと思ってる。
｢...高木は彼女作んないんだな｣
｢うんー、....必要ない、かな。ありおかくんこそ、モテるのに｣
｢俺が彼女作ったら高木ひとりだよ？｣
｢あはは、確かに｣
行き慣れた、高木の部屋。
受験生のくせにまだ勉強に本腰を入れられてないから、マンガやゲームで溢れかえってる。
何度も一緒に寝たベッドに腰掛け、並んで適当にテレビを眺めていた。
いつも通り。
｢ありおかくんってさ｣
｢ん？｣
｢ひとりで、スんの？｣
｢....どした急に｣
テレビから聞こえる笑い声と、遠くで鳴るセミの声に混じりながら、ぼそりと呟かれた高木の言葉。
チラ、と視線を画面から高木にうつすけど、相変わらずテレビの画面を見つめたまま。
｢いや....なんとなく。伊野尾くんはほら、彼女いるし...｣
｢まだ中学生だけどな、俺ら｣
｢そういう年頃じゃん？｣
｢そういうもんか。....高木は？ひとりですんの？｣
｢あんまり。気分が乗らないって言うか｣
寂しかったんだと、思う。
お互いに。
当たり前だった日常が変わってしまったから。
ふわふわしたあのいのちゃんが、誰かのものになってしまって、多分。
｢じゃあ....スる？｣
だから、こんなこと言ったんだ。
｢...シてみよっか｣
だから、こんな返事が返ってきたんだ。
自然と絡まった指と指。
いつの間にか視線は高木に釘付けで。
｢...初キスが、高木｣
｢........初キスが、ありおかくん｣
｢...うける｣
重なった唇は、熱かった。
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96(プロフ) - hkin大好きなので新しいお話のupとても嬉しいです！そして何よりお話の内容がとても素敵でした！最後のhkくんとinくんの会話にときめいてます！笑これからも応援しております！ (2018年11月25日 0時) (
レス) id: 895be46096 (このIDを非表示/違反報告)
ぽい(プロフ) - 青空が違うだ！と読みながら嬉しくなってしまいました！！他の楽曲でもぜひ見てみたいです♪ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 4bb11b3478 (このIDを非表示/違反報告)
unicorn(プロフ) - 青空が違うってすごくいい曲ですよね！欅オタなので題材になってて見ててすごく面白かったです！青い鳥でも欅のことお話しされてるの見て同士さんだな〜って勝手に親近感わいちゃってます笑これからも作品楽しみにしてます！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: 751fcc2c4e (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.2 - あとすみません!!小説を書いてみたいのですが真ん中に文字を書くのは空白をおけばいいんですか?(このお話のメインページみたいに?) (2018年11月8日 17時) (レス) id: 797d2e6d06 (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.3 - いつも面白い作品をありがとうございます!!楽しみにさせてもらってます!!･･･すみません「壊れて見せて」のパスを教えて頂いても宜しいですか？ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7f7ef9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mapii
| 作者ホームページ：@maiip_226
作成日時：2018年8月14日 17時
