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小さな命が、お腹の中に宿った。
｢だぁー！！！！｣
｢うわぁ！？｣
｢中に入って！今すぐ！！ばか！！！｣
｢うるさ....｣
突然出されたそのでかい声の方が体に悪いっつーの。
という意味を込めて、洗濯物を取り込む手を止めずに思いっきり睨みつける。
でも、キッチンからすっ飛んできた雄也が俺の手から全てを奪い取り、キッとした目で今度は俺が睨みつけられた。
｢今日暑いんだよ、熱中症になったらどうすんの｣
｢ならねーよ、水飲んでるし｣
｢なったらどうすんのって言ってんの！早く叩��って｣
｢もー、....｣
手を引かれ、無理矢理ベランダから部屋に入れられる。
エアコンの風と、吹き抜けの天窓から差し込むヒカリが一緒になって、外より涼しい。
ツー、と背中を伝っていた汗が一瞬で引いていくのがわかる。
｢俺がやるから、慧はテレビでも見てて？ね？｣
｢少しは動かないとヤバいんだけど｣
｢いーってば。ほら、アイスココア入れてあげるから｣
｢それぐらい自分でできるってば｣
周りから見ても、自分から見ても分かるぐらい大きくなってきたお腹。
目立つようになってから、雄也の心配性は度を増した。
買い物に行こうとすればさっきみたいに止められ、
風呂掃除をしようとすると止められ、
掃除機をかけようとすると止められ、
俺に家事をやらせてくれない。
雄也が全部、やろうとする。
洗濯物の前だって、食器を洗おうとキッチンに行ったのに、｢お腹一杯でしょ、座ってて｣と言って俺からスポンジを奪いやがった。
｢ねぇ、俺大丈夫だよ？ほんとに｣
｢何かあったら嫌だから｣
｢赤ちゃんもそんなにヤワじゃないって｣
｢違う、....慧に何かあったら....嫌だから｣
白い光に照らされた雄也の横顔。
青い空と、向こうに広がる青い海の背景に世界で1番マッチする雄也は、同棲を始めた頃より、何倍も頼りになる存在。
何も出来なかったのに、今は俺より家事ができる。
俺のことも、馬鹿みたいに心配できるほど生活にも余裕が出来て。
それだけ、俺は守られてるのに。
｢ほんと心配性すぎ....｣
立ち上がり、部屋の中に足をつけたまま、腕を伸ばし少し潮の香りがする雄也を抱きしめた。
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96(プロフ) - hkin大好きなので新しいお話のupとても嬉しいです！そして何よりお話の内容がとても素敵でした！最後のhkくんとinくんの会話にときめいてます！笑これからも応援しております！ (2018年11月25日 0時) (
レス) id: 895be46096 (このIDを非表示/違反報告)
ぽい(プロフ) - 青空が違うだ！と読みながら嬉しくなってしまいました！！他の楽曲でもぜひ見てみたいです♪ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 4bb11b3478 (このIDを非表示/違反報告)
unicorn(プロフ) - 青空が違うってすごくいい曲ですよね！欅オタなので題材になってて見ててすごく面白かったです！青い鳥でも欅のことお話しされてるの見て同士さんだな〜って勝手に親近感わいちゃってます笑これからも作品楽しみにしてます！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: 751fcc2c4e (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.2 - あとすみません!!小説を書いてみたいのですが真ん中に文字を書くのは空白をおけばいいんですか?(このお話のメインページみたいに?) (2018年11月8日 17時) (レス) id: 797d2e6d06 (このIDを非表示/違反報告)
こはNo.3 - いつも面白い作品をありがとうございます!!楽しみにさせてもらってます!!･･･すみません「壊れて見せて」のパスを教えて頂いても宜しいですか？ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7f7ef9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mapii
| 作者ホームページ：@maiip_226
作成日時：2018年8月14日 17時
