【ブルーロック】悪女だった私は今＿＿。II (ページ3)

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第50話ページ3

「みんな〜、前半戦お疲れ様っ！！調子乗ってきたね〜！！」

先ほどの私との会話の時のテンションとは正反対な明るい雰囲気に少しだけ鳥肌がたつ。
こんなことは思っちゃいけないのだけれど。ただ、ただ、姫花ちゃんが怖かった。

「A？聞いてる？」
その言葉に、慌てて考えていたことを頭から追い出す。今は、それを気にする必要はない。それに、気のせいの可能性だってある。気のせいであることを信じながら
「え、あ、ごめん。ちょっと考え事してて。」
と、答える。

私のその言葉にプンスカ怒っている廻。それを國神くんと潔くんが止め、チームZの中で作戦会議が始まる。
姫花ちゃんは、一生懸命その話を聞いていた。おそらく、自分の夢を叶えるために。そんな彼女が、私と彼らをわざわざ遠ざけようとするわけない、そう信じて私も彼らの話を聞く。

「A見てろよ。俺の瞬足が活躍するとこ見せてやる。」
「俺も！また、スーパースペシャルなっちゃうし！」
「俺のジャイロシュートも見とけよ。」
「俺も、勝てるように頑張るからよければ見てくれ。」

作戦会議が終わったのか、千切くん、廻、國神くん、潔くんと順にそう私に言ってくれる。私は笑顔でそれに頷く。
伝わるかはわからないけど、頑張っての意を込めて。

「みんな、私も見とくからね！頑張って！」
私の気持ちが姫花ちゃんにも伝わったのか、姫花ちゃんがそう言った。
その言葉に各々頷いてから、彼らは部屋から出ていく。
これから始まる後半戦に、勝てるかもしれないという希望を持って。

ピーｯ

両チームフィールドに出て、準備が整ったところで後半戦開始の合図がなる。

その合図とともに、彼らは、選手たちはボールを蹴り始めた。一次選考(セレクション)、この棟での最後の45分が幕を切った。

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