【ブルーロック】悪女だった私は今＿＿。II (ページ1)

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第48話ページ1

Aside

彼らと別れた後、今日分の仕事を終わらせ、眠りにつく。

いつもより少しだけ早く起きた私は、すぐに仕事を始める。今日はチームZ対チームVの決戦日だ。彼らの試合を見に行くために、仕事を早く終わらせる。

急いで今日分の仕事を終わらせた私は、姫花ちゃんと合流する。

「姫花ちゃん、やっほー。仕事、平気？」
「うんっ！バッチリ！今日私、この試合楽しみにしてたんだ〜！」
そう言って笑う彼女の周りにはまるで花が咲いてるようで。
そして、いつもよりテンションが高くなってる彼女はいつもよりも可愛くて。いやでもヒロインだと感じさせられるような気がして。

「Aちゃん？どうしたのっ？具合悪い？」
「あ、ううん！さ、行こっか。」

姫花ちゃんにそう聞かれて、慌てて首を振る。私の頭から、悪い考えを追い払うようにして。

試合が行われるコートに姫花ちゃんと一緒に行けば、まだ誰も来ておらず、少しばかり待つ。

数分待った頃、チームZが中に入ってくる。

「あー、Aだ！！ほんとに来てくれたっ！！」
私のことにすぐ気づいた廻が、そう言いながら近づき、私に抱きつく。廻は、本当に人と人との距離が近い。多分姫花ちゃんにもしてるはず。

「本当に来るよ、約束したでしょ？」
「にゃはは〜！今日の俺のスーパープレー見ててねっ！俺今日もすごいのやるから！」
「はーい。楽しみにしてるね！」
私がそういえば満足そうに廻は笑う。
「俺の瞬足も見とけよ。俺の走る姿見せてやる。」
「ふふ、はーい、そっちも楽しみにしとくよ。」

チームW戦の時とはだいぶ違う彼の顔と態度に笑みが溢れる。まぁ、チームW戦の時も顔は相変わらず、顔は強かったけど。今は曇りがなくなって、自信に溢れたような感じがする。

「私も、頑張って応援するねっ！みんなの活躍楽しみにしてるっ！！」
姫花ちゃんのその言葉にみんな姫花ちゃんの方を向いて、各々頷く。それを見た姫花ちゃんは満足そうに笑う。

しばらくそうして話していれば、反対方向の扉から本日の対戦相手、チームVがやってくる。
その登場の仕方はまさに、王者の貫禄があるようで。さすがここまで無敗なだけあるな、と1人で感心する。

「お、Aちゃんといるな。見てろよ、俺らの完全勝利！」
玲王くんはすぐに私に気づいて、話しかける。
自信満々な様子に、笑いながらも私は頷く。
チームVが来てすぐに、試合開始のホイッスルが鳴り響き、試合が始まった。