第25話 ページ27
各部屋に行き、服を回収し洗濯機を回す。回し終わったら、すぐに干す。この作業を何度も繰り返す。
これだけでも、結構な時間がかかるもので。
気がつけば時間はお昼を回っていた。
「姫花ちゃん、一回お昼食べに行こうか。」
「うんっ!もうお腹ペコペコだよ〜。」
姫花ちゃんはお腹に手を当てながら笑う。
2人で食堂に向かうとちょうどそこに玲王くんと凪くんがいて。
「お!Aに姫花!今からお昼か?」
「玲王くんに誠志郎くん!そうだよっ!2人も?」
「まぁな。せっかくなら一緒に食べるか?」
「本当!?一緒に食べたいな〜!たくさんの人と食べた方が美味しいしっ!!」
姫花ちゃんと玲王くんの間で次々と話が進んでいく。それに取り残されてしまった私は黙って話を聞いていた。
「じゃあ、各自ご飯取ってからあそこの机なー!」
どうやら一緒にご飯を食べることになったらしい。
私と姫花ちゃんは2人でご飯を取りに行き、指定された席に隣り合わせで座る。少し待っていれば、玲王くんと凪くんが、私たちの反対方向に隣り合って座る。
いただきます、と手を合わせた後、私たちはそれぞれのご飯を食べ始める。
食べ始めてから少し経つと、だんだんと話す話題がなくなってきたのか、口数が少なくなる。そこで、私は昨日名前を覚えている時に気になった事を聞いてみることにした。
「ねぇ、玲王くん。御影コーポレーションってなんの会社だっけ?」
と。
それを聞いた玲王くんの周りの空気は少しばかり重たくなるような気がした。
でもそれは私の気のせいだったのかすぐに空気はいつも通りに変わる。
「え?それ忘れるか普通。てか、なんで知ってる?」
「えっと…昨日みんなのこと覚えなきゃいけなくて。その中の資料に“御曹司”ってあって、どこだったかなって思って。」
「そっか。御影コーポレーションってのは、日本企業のトップの会社だ。いろんなことやってる。んで、俺はそこの御曹司。」
御影くんは少しそこで間を取る。
そして、
「お前らは、こんな俺をどう思う?」
と、私と姫花ちゃんに問いかけた。
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1日遅くなりましたがあけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!!
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作者名:そっち | 作成日時:2023年11月30日 14時