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第23話 ページ25

「姫花ちゃんおはよー。」
「あ!Aちゃんおはようっ!」
姫花ちゃんは眠そうな目を擦りながら答える。
「姫花ちゃんも、徹夜?」
「うん、そうなんだよね〜!でもでも!仕事に支障は出さないからっ!今日も頑張るぞー!!」
どんなに眠くても、辛くても。それを感じさせないような笑顔と行動。それをすべて溜め込んで、もう何もできなくなった時は周りが助けてくれる。それが、ヒロイン。
そんな彼女の事を私は少しばかり羨ましく、妬ましく思う。
流石に、虐めようとは思わないけれど。それでも私は悪女なのだと感じてしまう。

「Aちゃん!大丈夫?疲れてるなら、休む…?」
周りの変化にもすぐ気づいてくれる彼女は、正真正銘のヒロイン。
「ううん、平気だよ。さ、最初の仕事やりに行こ!」
私は姫花ちゃんの手を引っ張り仕事をしに行く。


最初の仕事はドリンク作り。
各チームごと、合計25個のタンクにそれぞれ粉と水を入れ混ぜ合わせるだけでこの仕事は終わりだ。あとはこれを各チームに運ぶだけだ。
各チームに運ぶのは次の仕事と一緒に行う。次の仕事がちょうど各チームの洗濯物の回収だから。
姫花ちゃんは玲王くんがいるチームVのところへ。私は廻がいるチームZのところは向かう。
それぞれ2チームずつやって、早く終わった人がチームXをやるという算段だ。

「着替え、回収しにきました!」
私は中に入りながら、用件を伝える。
「あー!A!!おはよっ!!」
すると、私に気づいた廻が近づいてきてくれる。
「ちょ、蜂楽!!」
それを潔くんは慌てて止める。
それはなぜか。
廻が服を着てないから。
「蜂楽服着ろって!」
再び、潔くんがそういう。
今度はそこに今村くんと五十嵐くんたちがそーだ、そーだ、と加わる。
「おい、お前ら!!早く服出せ!!困ってるだろ!蜂楽、お前は服着ろっ!」
そんな彼らを注意するように國神くんが注意をしてくれる。
「國神くん、ありがと。洗濯するもの、このカゴに入れてね。」
私はカゴを指さしながら伝える。
私は少し後ろに下がり、彼らが服を入れるのを待つ。


「あ、そういえば…!私みんなのことくん付けで呼ぼうと思ったんだけど嫌な人いたりする…?」
そう、昨日名前を覚えている時ふと思ったのだ。さん付け他人行儀すぎる気がすると。なのでできる限りくんで呼ぼうと。そんな私の問いに彼らは皆首を縦に振ってくれる。
一安心、かな。今のところはみんなといい関係を築けてる。短い間だけでもいい関係を保ちたい。

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設定タグ:ブルーロック , 転生 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:そっち | 作成日時:2023年11月30日 14時

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