【ブルーロック】悪女だった私は今＿＿。 (ページ3)

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第1話ページ3

you side

突然だが、私は人生2周目だ。
急に何を言い出すのだ、と思うかもしれないけど本当に2周目なのだ。
前世の私は、わずか17歳で命を絶った。死因は、首吊りによる窒息死。自ら命を絶つなんて馬鹿だと言われるが、本当にその時は辛かったのだ。

そして私は今4歳。なぜ時が戻り、私は人生2周目を歩むことになったのか。理由は簡単。

私が“転生”したから。

私も初めは信じられなかった。というよりかは、信じたくなかった。せっかく勇気を出して、この世から離れたのに目を開けたら赤ちゃんとしてこの世に舞い戻ってきているのだから。

でも、4歳までこうして過ごしていれば、これが夢ではないことも、実際の現実だということも認めざる得なくなる。

これが現実だと認めた私が取った行動はたった一つ。周りの状況の整理だ。
そして分かったことは主に三つ。

・私はこの世界でも、水無瀬 Aだということ。

・この世界は私が前いた世界とは異なる世界だということ。

・前世の記憶を持っていること。

これらだ。

少ない、と思われるかもしれないが、何せこの4歳の体。勝手に黙って外に出ることもできない。そして、疲れると体の反応に逆らえず、眠ってしまうなどと不便なのだ。

そんな中で見つけたのだ。少しは褒めてもいいと思う。

そして今私は、1人で公園で遊んでいた。父は会社に行き、母と遊びに来たはいいものの、母は買い物に行くと言って、私をここ置いて行ってしまったのだ。一人で遊んどくように、とのこと。
我ながら能天気な親だと思う。この世界だって誘拐などの犯罪はあるだろうに。

なんて考えつつも、私は1人砂場で山を作って遊んでいた。母と一緒に来たため、友達などが1人もおらず1人で遊ぶしかないのだ。
全然17歳の私だが、この砂場遊びが意外にも楽しかった。前世の小さかった頃は、何も考えずただ無我夢中にやっていだが、今は前世の記憶などを生かしてどうすれば綺麗に出来るのかなど違う視点から楽しむことができる。

普通にハマりそう。

なんて考えていれば、公園の奥の方から、声が聞こえてくる。

「おれはへんじゃない！！」

という、子供の声が。