【ブルーロック】悪女だった私は今＿＿。 (ページ17)

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第15話ページ17

「次、潔世一くん。」

アンリさんは1人づつ名前を呼びながら、ボディースーツを配っていく。
私と姫花ちゃんも、手伝いたかったのだが絵心さんからNGを出されてしまい、渋々配るのを見ていた。

アンリさんは配り終わったのか、こちらに寄ってきて3人で絵心さんがいる部屋へ向かう。
私達が部屋に戻ったのを確認すると、絵心さんは各部屋にあるモニターに繋ぎ、入寮テストの説明をする。

そしてモニターを切り、最後にこう言った。
「これはただの鬼ごっこではない。」
と。

ただの鬼ごっこじゃない、その言葉が引っかかり私は絵心さんに尋ねる。

「ただの鬼ごっこじゃないっていうのは…？」

「ん？あー。Aちゃん、サッカーあんま知らないんだっけ？姫花教えてあげて。」
絵心さんはそうだった、というような顔をして姫花ちゃんに告げる。

姫花ちゃんは自分も教えられてないんだけどなぁ、なんて言いながら私のところに来てくれる。

「これあくまで私の予想なんだけど恐らく＿＿＿＿＿＿＿＿。」
「なるほど？じゃあ、ほんとはこれに気づいてなきゃいけないんだね、私と今やっている彼らは。」
「そうだね〜、きっとこの意味に気づけて何をすべきかわかる人が残ると思うな〜！私的にっ！！」

姫花ちゃんも予想を聞いて話しているといつのまにか鬼ごっこは終わっていたようで、絵心さんが再びモニターに向かって話していた。
話が一区切りついたのか、絵心さんはくるりとこちらを向く。
そしてこちらにくるよう促す。促されるまま、向かっていけば、
「こいつらはお前らのことをサポートするマネージャー兼スポーツトレーナーだ。」
と、指をさしながら言う。
そのまま、自己紹介をするよう言われる。
姫花ちゃんが話し始める様子がなかったので私から自己紹介をする。

「水無瀬Aです。サッカーのことをあまり詳しくないので、アドバイスなどはできないかなと思いますが精一杯やらせていただきます！よろしくお願いします！」
最後にぺこりとお辞儀をして私は姫花ちゃんにバトンを渡す。姫花ちゃんは一呼吸置いてから話し始める。

「絵心姫花です！私の夢は世界一のスポーツトレーナーになって、選手の皆さんをサポートすること！夢に近づく第一歩として、そして、皆さんが夢を叶えられるよう精一杯頑張ります！よろしくお願いします！！」

姫花ちゃんは最後にニコっと笑って後ろへ下がった。