第14話 ページ16
「姫花ちゃん、起きてるー?」
「ふわぁ〜!今起きたー!ちょっと待っててねー!!」
翌朝、私は姫花ちゃんの部屋の前で彼女のことを待っていた。
しばらく待っていると姫花ちゃんの準備が整ったらしく、姫花ちゃんは部屋から出てきた。
「おはよー、姫花、Aちゃん。」
絵心さんがいる部屋につき、中に入ると絵心さんから歓迎(?)らしき声をかけられる。
私たちはしばらく部屋で、今回のプロジェクトに呼ばれてる人たちが来るのを待った。少しばかり雑談をしながら。
私達が雑談に花を咲かせていた頃。
1人、また1人と呼ばれた人が集まってくる。そして丁度300人が集まった時。
絵心さんとアンリさんは2人で部屋を出ていく。私達もそれを慌てて追う。そして、絵心さんは、彼らの前に立ち、話し始めた。
「おめでとう、才能の原石どもよ。お前らは俺の独断と偏見で選ばれた優秀な18歳以下のストライカー、300名です。そして、俺は絵心甚八。日本を
しばらく経つと、理解することができる人が出てきたのか周りがザワザワとしてくる。
所々から、絵心、という名前を聞いたことがあるかどうかなどの声も上がる。
絵心さんは、それが聞こえていないかのように話を進めていく。
絵心さんの考えるサッカーは、恐らくここにいる人たちの今までのサッカーとは全くの別物で。だから、そんな彼に反発をする人も出てくるわけで。
白い髪の人__吉良涼介と思われる人が納得できない様子で訴える。
「あなたのおっしゃるようなわけのわからない場所に僕は参加できない。」
と。
それでも絵心さんはなんてことないとした顔で答える。
帰りたいやつは帰っていいと。ここにそんなやつはいらないと。そして最後に
「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。」
と。
そして、
「己のゴールを何より喜びとし、その瞬間のためだけに生きろ。それが“ストライカー”だろ?」
と。
しばらく沈黙が広がる。
そんな沈黙を破るように、1人の少年が人混みを走り抜けて絵心さんの後ろに開いている扉へと走っていく。
それに続くように次々と走っていく。
そして、最後の2人。
その2人が中に入ったのを確認すると絵心さんは怪しく笑って言った。
「始めようか、世界で一番フットボールの熱い場所を。」
と____。
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作者名:そっち | 作成日時:2023年11月30日 14時