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霞稽古2 ページ40

「前から思ってたけど、Aは技の発動をしてから常に全力がすぎるんだよ。」
『えっそうなの!?自分ではわからなかったな…。』
「そうだよ、まるで猪みたい。」
『猪っ!?』

頭に浮かんだのは鼻息を散らしてドやる伊之助の顔だった。

「だから相手に一撃を与えるその時にだけ力を籠めればそこまで体力を消費しなくて済むんじゃない?」
『一撃を与える時…か。』
「Aってさ、僕と違って言った事は器用にこなすから逆に羨ましいよね。」
『時透君が言うほど器用ではないよっ!相変わらず無駄な動きばかりだし。』
「そうかな?でも君って土台がしっかりしてるし、あとはそれに対する装飾を上手く調節すれば悲鳴嶼さんといい勝負だと思うけどな…。」
『悲鳴嶼さんって…。』

時透君は二つ目のお握りに手を伸ばして空を見上げながら食べ始めたので私も倣ってお握りを口にする。

でも時透君はアメと鞭の使い方がきっと誰よりも上手いと思う。
人のダメなところはダメとハッキリ言ってくれるし、いい所は認めてむしろ伸ばす方向へと教えてくれるから、やはり彼は天才なんだと嫌でも思い知らされてしまう。

「A?」
『え、あっゴメン。時透君って教えるの上手だなって思ってただけだよ。』

いつの間にか向けられていた視線に驚きながらも謝罪の言葉を口にするが、何故か顔を背けられてしまったAは口をムの字にしてこれでもかと褒めて言葉を並べる。

『だって本当の事じゃん!時透君って的確にいい所と悪い所を指摘してくれるから私も頑張らないとっ「もういいから早く食べなよ。」

ぐいっと口に押し付けられたのは時透君が食べていたお握りで、押し付けた本人は照れたのか少し耳が赤くなって下を向いていた。

「僕は別に誰にでもってワケじゃないよ・・・炭治郎と君だけだよ。」
『ひゃい。』

良かったね炭治郎、時透君、君の事気に入ってるよ!

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ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 無一郎君もまだまだ活躍するので温かい目で見守って頂いただけると嬉しいです(〃ω〃) (2020年2月25日 22時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 推しが夢主に惚れたら(//∇//) (2020年2月25日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 読んでいただきありがとうございますっ今回は本当、今までしてこなかった恋愛パートをド派手にぶっ込んでみました笑笑本当宇髄さんの胃にいくつ穴が開くのやら…今後の男性陣が末恐ろしいです笑 (2020年2月24日 18時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 煉獄さん、炭治郎…。夢主めっちゃモテてスゴイです!派手派手ですねww。そのまま伊黒さんと無一郎くんも夢主に惚れるのかな〜。続き楽しみです (2020年2月24日 17時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» この世界の宇髄さんはもう子供離れする事が最大の課題ですね笑リクエストありがとうございます!私もそろそろ無一郎君や風柱との絡みも考えていたところです!ご期待に添えるような内容になれるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2020年2月23日 17時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年2月12日 10時

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