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手合わせ ページ37

宇髄達の稽古場にいた隊士達も次の柱の元へと送り届けたあと、暇を持て余していたAは炭治郎の様子を見に行こうと霞柱である時透無一郎の元へと足を進めた。

『おっふ、これは…何というか。』

隊士の一部は必至な顔で素振りをしており、もう一部はゲッソリした顔で打ち込み台に打ち込んでいる光景が目に入るも、炭治郎の姿は見当たらない。

「あれ何でAがここに?」
『あっいやっその…炭治郎って来たかな?』

覗いていれば案の定声はかけられるわけで、
彼とは歳が近いが話した事は会議以外なかったので、こういった場で話しかけらたこと自体が新鮮だった。

「炭治郎なら昨日甘露寺さんの所へいったよ。」
『え、あ、そうなのね!』

それじゃあ蜜璃さんの所へ行こうかと思ったらまだ話は終わってないと腕を引かれた。

「別に贔屓してるつもりはなかったけど、前の柱稽古での効果もあったんじゃないかな?
反射速度も申し分なかったのはきっと君のおかげでしょ?」
『そう、かなっ。』

ちょっと照れくさいな、と思っているといつの間にか彼の顔が近くに存在してた。

『ひぎょぇええっ⁉』

思わず変な声を上げると彼はクスクスと小さく笑いをこぼしたのだ。

「何その声…ねぇ、暇なら僕と手合わせしてよ。
炭治郎以来手合わせするような隊士は居ないから、丁度暇を持て余していた所なんだよね。
同じ痣者同士何かいい刺激になれると思うけど?」
『わ、私で良ければ…お手合わせよろしくお願いします。』

私のが痣と言っていいのかはまた別問題だけど、確かに彼の言っている事は正しかった。
もとより柱稽古の隠された趣旨は痣の発現と持続なのだから。

「…思ったんだけど何で同い年なのに敬語なの?」
『えっそりゃ一応先輩ですし…。』
「じゃあ先輩命令、今日から敬語なしね。」
『えぇっわかりま…わかった。』

木刀を渡されて私達が向かったのは時透君の屋敷の庭だった。

「前から君と手合わせしてみたいと思ってたんだよね。」
『私と?』
「うん…何より炭治郎が君の事を凄い過大評価してたからますます気になってた。」

ニッコリと微笑まれたそのひとみにはまるで好奇心と嫉妬が混ざったように見えた。

手合わせ2→←憎めない



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ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 無一郎君もまだまだ活躍するので温かい目で見守って頂いただけると嬉しいです(〃ω〃) (2020年2月25日 22時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 推しが夢主に惚れたら(//∇//) (2020年2月25日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 読んでいただきありがとうございますっ今回は本当、今までしてこなかった恋愛パートをド派手にぶっ込んでみました笑笑本当宇髄さんの胃にいくつ穴が開くのやら…今後の男性陣が末恐ろしいです笑 (2020年2月24日 18時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 煉獄さん、炭治郎…。夢主めっちゃモテてスゴイです!派手派手ですねww。そのまま伊黒さんと無一郎くんも夢主に惚れるのかな〜。続き楽しみです (2020年2月24日 17時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» この世界の宇髄さんはもう子供離れする事が最大の課題ですね笑リクエストありがとうございます!私もそろそろ無一郎君や風柱との絡みも考えていたところです!ご期待に添えるような内容になれるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2020年2月23日 17時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年2月12日 10時

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