神隠し偏:3 ページ4
「Aを連れ去ったのは鬼狩りの男だって、鬼になればその男に会う事が出来るって。」
『っ。』
「だから俺はあのお方の言葉を信じて鬼になった。次第にあの男への憎悪が俺を突き動かし、俺は力を手に入れた。」
鬼の手はAの顔から離れ、指先が喉を順に下へと伝い、子宮が存在する部分で指先が止まる。
「この村の民を俺の術中で洗脳することによって、稀血の赤子を産ませてから、赤子を神隠しという形で喰らった。勿論俺は喰らう代わりに村に食料の保証をした…それをあのバカ共は洗脳されてるから豊作だと勘違いしているみてぇだけどな…どちらにせよ好都合な事に変わりはない。
無論、稀血が産まれるまで産ませるし、稀血でない子供は喰らわないから村は繁栄し人も増える、人も増えれば子を産む効率がより良くなる。
全てはお前を受け入れるためだったのに…お前も"狩る側"だったとはな。」
はぁ、とため息と共に離れた指を容赦なくAは切り捨てた。
『こんな腐ったやり方をするような奴は…昔なじみでも何でもない。』
「残念だ、本当。」
『くたばれ鬼が。』
二人の眼光が鋭く光った瞬間、建物は爆発によって土煙を上がる。
その土煙の中から二つの影が飛び出し攻防を繰り返していた。
「へぇ、意気地なしのお前をここまで変えるとはな…ほんっとムカつく男だ。」
『それ以上口を開けばその口をつぶしてやる。』
「そんなにいい男なのか?逆に興味あるな。」
『少なくとも、お前よりはいい男だよ。』
Aはぐっと腕に力を籠めると鬼に向けて素早く投擲した。
「ぐっ!!」
鬼は受け止めようとするも、その動きよりも先に刀は胸に突き刺さり、追い打ちをかけるようにAは更に深く床に向けて押し付けた。
『…鬼舞辻無惨に騙されたとしても、アンタがやったのは罪だ。』
「ケホッ…罪ダァ?ははっ、だがその罪でこの村は栄え、皆幸せに暮らしているじゃねぇか。
その稀血の子供の犠牲の上にこの村は今も繁栄が出来ている。」
『犠牲の上にある幸福なんて幸福なんて言わない!後悔を無理やり幸福に置き換えているだけっ!』
頭を過ったのは祝い事で虚ろな表情を浮かべていた夫婦の姿だった。
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ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 無一郎君もまだまだ活躍するので温かい目で見守って頂いただけると嬉しいです(〃ω〃) (2020年2月25日 22時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 推しが夢主に惚れたら(//∇//) (2020年2月25日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 読んでいただきありがとうございますっ今回は本当、今までしてこなかった恋愛パートをド派手にぶっ込んでみました笑笑本当宇髄さんの胃にいくつ穴が開くのやら…今後の男性陣が末恐ろしいです笑 (2020年2月24日 18時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 煉獄さん、炭治郎…。夢主めっちゃモテてスゴイです!派手派手ですねww。そのまま伊黒さんと無一郎くんも夢主に惚れるのかな〜。続き楽しみです (2020年2月24日 17時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» この世界の宇髄さんはもう子供離れする事が最大の課題ですね笑リクエストありがとうございます!私もそろそろ無一郎君や風柱との絡みも考えていたところです!ご期待に添えるような内容になれるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2020年2月23日 17時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年2月12日 10時