柱合会議3 ページ25
あまね様が退室後、部屋には悲鳴嶼さんの数珠を擦る音が響く。
「なるほど…しかしそうなると私は一体どうなるのか…南無三…。」
「あまね殿も退室されたので失礼する。」
そう言って立ち上がったのは冨岡さんだった。
『冨岡さんまっ「おい待てぇ、失礼すんじゃねぇ。」
私は慌ててあの村の人たちの事で冨岡さんに話を聞こうとしたが、彼を止めたのは風柱である不死川さんだった。
「それぞれの今後の立ち回りも決めねぇとならねぇだろうが。」
「…7人で話し合うといい、俺には関係ない。」
しかし冨岡さんの言葉に先に怒りを表したのはネチネチ柱こと、伊黒さんだった。
一触即発の空気にも思えたが、そう思っているのは冨岡さん以外だけであって、冨岡さん自体は伊黒さんの言葉を相手にせずにそのまま退室しようとする。
その姿に不死川さんも流石に怒号をあげ、しのぶさんも冨岡さんの言葉の足りなさに呆れた声を上げた。
「…俺は、お前たちとは違う。」
『冨岡さん…。』
彼のこの言葉は私達をバカにしているわけではないのは分かっていた。
だけど同時に悲しくもあった。
「気に喰わねぇぜ…前にも同じこと言ったな冨岡、俺達を見下してんのか?」
「けっ喧嘩はダメだよ!冷静に…」
『落ち着いてください!冨岡さんももう少し言葉を慎重に選んでください!』
立ち上がる不死川さんは殺気を放っていて、蜜璃さんは落ち着かせようとするも収まる事はなく、私も思わず冨岡さんを守るように不死川さんの前に立ちふさがる。
この人、非常に見えて実は規律正しいから少しの乱れにも厳しいんだよなぁー…。
「待ちやがれぇ!」
「キャアァッだめだめ!」
『不死川さんも少しは冨岡さんの気持ちをっ・・・−』
それでも退室しようとする冨岡さんに不死川さんは耳が敗れる程の怒号を上げるが、それよりも悲鳴嶼さんのしびれる様な一拍が場の緊張を高めた。
「座れ…話を進める…一つ提案がある…。」
『ウ、ウッス。』
流石の私も耳を押さえてその場にヘタリと力なく座り込んでいた。
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ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 無一郎君もまだまだ活躍するので温かい目で見守って頂いただけると嬉しいです(〃ω〃) (2020年2月25日 22時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 推しが夢主に惚れたら(//∇//) (2020年2月25日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 読んでいただきありがとうございますっ今回は本当、今までしてこなかった恋愛パートをド派手にぶっ込んでみました笑笑本当宇髄さんの胃にいくつ穴が開くのやら…今後の男性陣が末恐ろしいです笑 (2020年2月24日 18時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 煉獄さん、炭治郎…。夢主めっちゃモテてスゴイです!派手派手ですねww。そのまま伊黒さんと無一郎くんも夢主に惚れるのかな〜。続き楽しみです (2020年2月24日 17時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» この世界の宇髄さんはもう子供離れする事が最大の課題ですね笑リクエストありがとうございます!私もそろそろ無一郎君や風柱との絡みも考えていたところです!ご期待に添えるような内容になれるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2020年2月23日 17時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年2月12日 10時