勘違い ページ20
あれから宇随が何とか話を切り出そうにも聞く耳を持たないA。
ヤッケになっていると出入り口から話題の渦中である冨岡が和菓子の袋をもって訪れに来たのだ。
「宇随、いるか?」
「あ”あ”⁉冨岡てめぇ!何度も言うがお前にAを渡すつもりはねぇからな!
それと、ウチのAにナニしやがった!返答によってはお前の息の根止めてやるからな!」
「それは困る…俺はAを傷者にしてしまったからな。」
冨岡の言葉が宇随の癇に障ったらしく、胸倉をつかみあげるとバサッと紙袋が床に落とされる。
「天元様⁉」
「おやめください!いくら元柱とはいえ同僚ですよ!」
「うるせぇ!もともと気に食わない野郎だとは思ってたが…ここまでクズだとはな!」
冨岡を離すように嫁たちはお願いするも、それを止めたのは冨岡本人だった。
「俺がAに取り返しのつかない事をしたに変わりはない。」
「あぁそうだよ!テメぇは嫁入り前のAに手を出したこと、許さねぇからな!」
「許されない事をした自覚はある、そして俺は責任を取るためにAを嫁に迎える。」
『ちょっと待って!話がかみ合ってそうでかみ合ってないんですけど!?』
これ以上野放しにしていたら本当に取り返しのつかない所まで行ってしまいそうでAは慌てて飛び起きた。
「A、目が覚めたのか。」
『自分と冨岡さんの名誉のために飛び起きちゃいましたよ。』
「あ?どういう事だよ。」
『説明するのでとりあえず冨岡さんを離してください。人の病室で流血事件起こすつもりですか!』
その言葉に宇随は渋々冨岡を下ろして、真相を求めた。
『別に師匠が想像しているようなやましい関係じゃないですよ。』
「やましい?一体何のことだ?」
首を傾げる冨岡に宇随は青筋を立てながら思いのうちをぶちまけると一瞬理解に追いつけない冨岡ではあったが、ようやく宇随の言いたいことが理解できたようだ。
「…宇随、俺は幻滅した。」
「は?」
「お前は俺をそうゆう目で見ていたのか。」
ジト目で宇随を見る冨岡に宇随は青筋をたてる。
「大体お前が紛らわしい行動するからこっちもそっちの方向に受け取ってもおかしくないだろ!誰が聞いても言葉がド派手にに足りなすぎる!」
『それは一理あります、でも先走る師匠にも非があります。』
「あ、えと…。」
「「「「「『ん?』」」」」」
ため息を零して呆れていると、扉の出入り口で呆然とたち尽くしている存在にみんなが顔を向けた。
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ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 無一郎君もまだまだ活躍するので温かい目で見守って頂いただけると嬉しいです(〃ω〃) (2020年2月25日 22時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 推しが夢主に惚れたら(//∇//) (2020年2月25日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 読んでいただきありがとうございますっ今回は本当、今までしてこなかった恋愛パートをド派手にぶっ込んでみました笑笑本当宇髄さんの胃にいくつ穴が開くのやら…今後の男性陣が末恐ろしいです笑 (2020年2月24日 18時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 煉獄さん、炭治郎…。夢主めっちゃモテてスゴイです!派手派手ですねww。そのまま伊黒さんと無一郎くんも夢主に惚れるのかな〜。続き楽しみです (2020年2月24日 17時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» この世界の宇髄さんはもう子供離れする事が最大の課題ですね笑リクエストありがとうございます!私もそろそろ無一郎君や風柱との絡みも考えていたところです!ご期待に添えるような内容になれるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2020年2月23日 17時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年2月12日 10時