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家族 ページ30

『それは・・・。』

「ん?あぁ、これは私の祖先様がこの耳飾りをつけた鬼狩り様に助けて頂いてね。
彼を・・・私達の永遠の恩人の存在という灯火を絶やさない様に、代々神楽と共に受け継いだものだよ。」


そう言って炭十郎さんは、誇らしげに答えた。


「ねぇねぇ!おにがりさまってなに?」


そんな中ヒョコッと炭十郎さんの脇から炭治郎君が顔を出し、好奇心旺盛な表情を向ける。


「鬼狩り様ってのはね、悪い鬼を退治してくれる人だよ。」

「わるいおに?」

「そうさ、悪い鬼は人を食べちゃうんだ、こんな風にパクッとね!」

「キャハハっ!」


葵枝さんが炭治郎君に冗談まじりに説明してぎゅっと抱きしめると楽しげな声が溢れる。
そんな2人のやりとりを見守る炭十郎さん。
禰豆子ちゃんは私も入れてと言わんばかりに2人の間に無理やり体を潜らせる。

なんて暖かい光景なんだろうか。


数年前の幸せな光景を思い出す。
母上が病に侵される前の光景だった。
千寿郎が産まれて、その小さき命をこの腕に抱き、その様子を眺める父上と母上、警戒しながらも覗き込む杏寿郎。

今見ている光景はあの時感じた温もりと似ていた。


ポロッ・・・ー


『あぁっ』


気付けばAの瞳から止めどなく涙が流れてしまい、これ情けないところを以上見られたくなくて目を手で押し当てた。
沢山の感情が入り乱れて苦しいっ。


「お芋姉ちゃん、いたいいたいなの?」

「いたいいたい?」

『うぅっ』


心配そうにAの身体に腕を回して見上げる炭治郎と禰豆子の姿がが杏寿郎と千寿郎に重なってAは2人を抱きしめ静かに涙を流した。

小さな抵抗→←目覚め



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あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時

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