好き、やねん。 (ページ7)

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『はーいじゃあ先週言ってた練習問題の答え合わせしまーす、準備大丈夫ですかー？』

教卓に手を付いて身を乗り出すように少しだけ声を張る先生。

あ、先生……ジャケットにチョークの粉付いてる笑
後で教えてあげたいな……。

『じゃーー、最初は！なんか俺の方向見つめてぼーっとしてるA！笑』
「え、わ、わたし！？」
『そう！お前！笑まあAならいけるやろ！』
「えーーっと、、」

慌ててノートを捲る。数学をやり残すことなんて絶対ないから…………あった！

「……11…ですか？」
『あー惜しい！でもいいよ！それは6見せ9の場合や！2見せ5の時は5が持ってる携帯落とすから眼は…？』
「あ、1.1…！」
『そうそう！はい、みんなもそこんとこややこしいからね〜ちゃんとメモとか取っとけよ〜』

キーンコーンカーンコーン。

あ、もう終わりなのか…数学の時は時間が普段の倍早く流れてる気がする。少し落ち込みながら使った筆記用具を筆箱に片付けてノートを畳む。

『A、さっきどうしたんや？笑』

私と同じように荷物を整えながら教卓から顔を覗かせて話しかけてきた新山先生。

「あ、その……先生の、肩にチョークの粉付いてて…。」
『ん…？ああ、ほんまや！なんやこれ見てたんか笑よう見てんな〜俺のこと。』

もちろん、新山先生のこと大好きなんで…。
と言う言葉は流石に心の中に閉まっておかないと。
それより、このまま会話終わっちゃうのは避けたい…何か他の話題あったっけ……。あ、そういえば、！

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