好き、やねん。 (ページ29)

今日:61 hit、昨日:129 hit、合計:45,328 hit

とっておきのRPG！L.dume ページ29

31期×作家(苗字設定推奨です)

『おはようございまーす、』

まだ眠たい目を擦りながら楽屋に入る。
昨日ゲームを進めていたらいつの間にか時間という存在を忘れてしまい、少し寝不足気味。
先に来ていた同期や先輩、後輩に挨拶をした後眠気覚ましに自販機へ向かった。

朝はコーヒーの気分かなぁとひとり呑気に考えながらボタンを押す。

あれ、？

『うわぁ、やってもたぁ』

「あ、堂前さん！おはようございます！どうかされました、？」

あ、この人は確か……。

『Aさん、…。おはようございます。実は寝ぼけて自販機のボタン押し間違えちゃいました笑』
「ええ！そうなんですか！笑あんま寝れてない感じです？」
『ちょっとゲームしちゃってたんです〜、』
「あらら〜笑私もゲーム好きなのでわかります笑」

意外。そう思った。
でも、それよりももっと先に思った第一印象は＂かわいい。＂それだけだった。

『……もし良かったら要ります？今はブラックの気分やったんです。』
「え！いいんですか、！有り難く頂戴させていただきたいです！」

そう言って目をきらきらと輝かせる少女のような目の前の人に、俺は押し間違えた缶コーヒーを差し出した。

それが、作家のAさんとの出会いだった。