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ガチャ。
「……っただいまぁ、！！………あれ、？」
……こう、へい？なんで、？いつもならドア開けてただいまって言ったら迎えにきてくれたのに。なんか、してるのかな……。
��それとも………、。��
恐る恐るリビングへと続くドアを開けてみる。するといつもより暗い電気の部屋の中、ひとりでソファーに座っている皓平がいた。
テレビを見てるわけでも、携帯をいじってるわけでもなく。
��やっぱり………、。��
近づいて話しかけてみる。
「………皓平？」
『……ああ、A…帰ってきてたん？ごめん、気づかんくて…』
「大丈夫やけど…なんかあった？」
『いや………その、』
『…………ごめん、やっぱ、なんもない。』
私が問いかけてみると、皓平は何かを言い出そうとした後やっぱりやめて、ばつが悪そうに目を逸らした。
「……そっか、私手洗ってくるね。」
��きっと………、。��
考えたくもないことが沢山浮かんできて、嬉しくもないことだけが頭を巡って。この場にいれば、わかんないけど涙が溢れてきそうで洗面所に逃げようと思って荷物を置いて立ち上がった。
その時、だった。
『……A、もう、この関係、やめへん、？』
今、一番聞きたくなかった言葉。
でも、今、一番自分の頭を駆け巡ってた言葉。
最近の皓平はなんかずっと様子がおかしかった。何か話しかけても上の空な様子があったし、普段会話してる中で最近急に女物のアクセサリーについての話題になったときやたらと詳しくなってた。前までなんも知らんかったのに。
多分、
「私が今日、帰る時連絡入れへんかったからやんな、？」
『………え、？』
「今日なんも送らんかったから、諦めついた？
ごめん、こんな彼女で、。私、いっつも皓平に辛い思いさせてばっかりやったよな…」
『ちょ、A、？？な、泣いてんの、！？ど、どゆこと、ちゃうて、え、？
……と、とりあえず落ち着いて？な？』
知らず知らずのうちに目から涙が溢れ出してきていて、皓平にとてもじゃないけど見せられないぐらい顔をぐちゃぐちゃにして泣いていると突然視界が真っ暗になって、体が優しい暖かさに包まれた。
「こうへ、あかんって、そんなんしたら、………。もう私、皓平の恋人でもなんでもないんやから、やめてよ……」
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作者名：かどき | 作成日時：2024年1月22日 18時
