アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

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『えっと、今日から秘書を務めさせていただk「今年度入ってから19回目。」





『はい？』






副社長はやっぱり背中を向けたまま話し出した。





「ちなみに俺が副社長になってから3年でこのシチュエーションは117回目。つまりお前は117人目の秘書。」





ヒャクジュウナナニンメ？





「秘書は毎年契約更新制やから、俺が認めへんかったらそこで終わり。けどちなみに今までの最長記録は63日で最短記録はたったの1時間。よって俺がわざわざお前の名前を覚えても、名前で呼ぶ機会もなく、秘書は次の人に変わっていく...」





そこで副社長は初めて、椅子ごとこっちを向いた。





「名前言う必要、ある？」





大倉忠義25歳、
今すぐ私の元へ飛んでくることを命じます。




だからか、だからこんなに給料がいいのか、





だからこんな中途半端な時期に採用されたんか！！




部屋に入って1分で、全てを悟った。




私が117人目の理由...それは絶対...お前だ。





『ない、ですね、あははは...』





「うん、物分りは早いねんな。ってことで、今日からよろしく...何日持つか分からへんけど」






キラキラアイドルスマイルを向けた彼は、





その顔のまま私に言ったのだ。





「俺がinfinity副社長、錦戸亮です」





と。









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