アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

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大「もー、お前は黙ってろホンマに...」





彩「はーい(笑)」





それよりも大倉、好きな人おんねや...。




そっちの方が意外やった。





『もー、大倉ぁ、教えてえやぁ』





一生懸命上目遣いなるものを使ってみたけど、
効かず。





大「いつか、な」





今ありげに微笑む大倉の横顔は
やっぱり綺麗だった。





彩「あ！安田さんじゃん♡」





突如彩ちゃんのテンションが高くなって、




そっちの方を見ると、




そこには人事部長の安田さんと、




...副社長。




やっぱり二人揃うと絵になるなぁ。





大「仲ええんやねあの2人。」





『ねー意外』





彩「なんか安田さんこっち見てるし♡キャー♡♡」





彩ちゃん...あのチンパンジーが好きなのか←





『彩ちゃん、安田さんのどこがいいの？』





彩「え、私いつ安田さんが好きって言ったっけ///」






いや、見たらわかる。






大「だからお前はアホって言われるっちゅーねん」





彩ちゃんへの大倉の毒舌は相変わらずなようで。





彩「なんかさ、安田さんって可愛くない？」





『「...」』





彩「え、可愛くない？？」






いや、いや。可愛いは可愛いですけどね？





もう三十路すぎたおっさんよ？




可愛いだけじゃあかんやろ。





大「...可愛いだけ？」





私の言いたいことを大倉がそのまま言うた。





まあ彩ちゃんも大人やし、




さすがに可愛いだけってことは...






彩「今んとこね」





あるんかい。






『それだけなん？』






彩「んー、好きになるのに理由なんていらない！って言うじゃん？あれと同じ。びびってきたの、この人やぁって。」






大「...らしくないわ」





彩「ふふ(笑)」





彩ちゃん、乙女やな。





安田さんのことを語る彩ちゃんの顔は




いつもより数100倍、可愛く見えた。









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