アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

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大「あれ？また雑用？」





『うわぁっ、って大倉かよ』





大「なんやその残念そうな顔はァ」





『お茶汲みも秘書の仕事やろ、雑用ちゃうわ』





大「じゃあ俺にも」





『...はいはい』





大倉とはいえ社内では一応上司。仕方ない。





紙コップの一つを大倉に渡して、




もう一つを持って副社長室に入ろうとすると、




なぜかこのデカイやつまでついたきた。





『...え？』





大「失礼致します」





「おお、お茶汲んできた...？あれ、どないしてん」





大倉を見て驚く副社長。





大「頼まれてた資料、持ってきました」





さすがの大倉でも関西弁は使わへんねや。





「あぁ、ありがとう。」





副社長に資料を渡す時、




大倉は副社長の耳に何かを呟いた。





大「......？」





それを聞いて怪訝そうな顔をする副社長。




「お前…？」




え、なになに。





大「そういうことですわ、副社長。敵は案外近いところに、って言うじゃないですか？」





敵？





なに、大倉と副社長喧嘩したん？





「...資料、目通しとく」





ぼそっと副社長が言うと、





大倉はアイドルスマイルを浮かべて





大「失礼致しましたー」





颯爽と去っていった。









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