アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

副社長……？ ページ19

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『え、私奢るってば』





奢れと言われたものの、
結局伝票を掴んだのは大倉。





大「女の子に払わせるほど、俺ひどい男ちゃうひ(笑)」





うわ、この期に及んで女の子扱い。調子が狂う。





『じゃあ...次は私払うわ！』





大「はいはい、わかったわかった」





ありがとう、と言いながら立ち上がったとき、





大「あれ？」





のれんをくぐった大倉の目線の先を見ると...あれ？





そこには、
店の前に1人で突っ立っている副社長がいた。




さっきの格好のままってことは、会社帰りかな。





『こんばんは...』





「お、おう」





大「副社長、誰か待ってるんすか？」





「...ちょっとな」





ひとつ気づいたこと。




副社長は、あんまり私の顔を見ない。





今だって、大倉のことをずっと見てる。





無愛想なのは、誰にでも一緒やけど。









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