アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

電話 ページ10

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やば、マナーにせな。




ポケットから出して...もう1回入れた。




嘘、やろ？




うんうん、嘘に決まっとるわ。




ほんの五分前に会ったばっかりの男、錦戸亮32歳。




実際顔を合わせたのは10秒にも満たないし、
話したのも1分強。




...その男が...なぜ、私の番号をしっているのかな？





秘書という職業上、
電話で内定連絡の時に頂いた副社長の電話番号は、
すぐに登録した。




でも、私の番号は履歴書にも書いてへんし、
受付の人にも言うてへんし、
もっとも、あの毒舌野郎に言うわけがない。





だから...きっとこれは間違い電話。





だからあえて優しい声ででてやった。






『はい、もしもし〜？番号、お間違えではないでしょうk「舐めとんのかオラ」





悪い予感、的中。




1分強話しただけで覚えた声。口調。
間違いなく副社長様やった。





『ナメテマセンタイヘンモウシワケアリマセンデシタ』





とりあえず謝っとく。





「舐めとるやろーが！今お前どこに居るねん！？お前の仕事はなんやねんな！？」





『ひ、秘書です』





「なのに！！！お前！！！なぜ俺の部屋の前におらんのじゃ！！！」





『えぇぇぇぇぇ！！？？？』






そこに居らんとあかんの！？




その、私専用の部屋的なの無いわけ！？




一日中部屋の前で立ってなあかんの！？





「はよ来いやアホ」





最後の最後まで毒舌を吐かれてから、




渋々今来た道を後戻り。




恐る恐る角を曲がると、
明らかに怒りのオーラを纏った副社長様のお出まし。





「お前...今までの中で最悪。」





上からぼそっと言われた時、
心がきゅって痛んだ。




...初日やのに。
ここにいろなんて言われてなかったのに。





『っていうか、亮k「副社長って呼べや『...副社長。なんで私の番号を？』





それが一番気になるところ。





「あ？部屋の前通りかかったやつに聞いてん。確か、名前はおお...
『大倉ぁぁぁぁぁぁぁ！？(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)』





あいつ、ぶっ殺す。









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関連1位、最高88位ありがとうございます！
そしてたくさんのお気に入り、hitも...(涙)
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