アイアムアフーリッシュウーマン《黄》

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大「だからって内定全部蹴ってフリーターするとか...やっぱお前頭おかしいわ」




夜8時。




居酒屋で生ビールを飲んで喉を鳴らす私はもはや女子の姿では無くて。




横で私の武勇伝を聞いている大倉の前に並ぶ焼き鳥の串は、
おそらくとっくに50本は行ってると思う。





『昔の話はもうええわ！今言いたいのは、努力は報われるっちゅうこと！』





絶対入るんやと決めていた、
国内No.1の実績を誇る商社、株式会社infinity。





社員・従業員数合わせて約8000人、
総資産額およそ20兆円。




22歳、大学4年生だった私は既に10社を超える内定をもらっていたのにも関わらず、





infinityに内定を貰えなかったからと言ってバイト生活を選んだ。





そして23歳になった去年、再挑戦するも、アウト。





また1年バイト生活を余儀なくされた私に飛び込んできた、




大倉からの「infinity副社長の秘書募集」の話。




その日中に履歴書送って面接して、
「明日からよろしくお願いします」
と言われたのが本日9月3日の午後4時28分。




ちなみに私の隣で焼き鳥を頬張る大倉忠義(25)は
就活歴３ヶ月であっさりとinfinityに入りやがって
(その言い方はないやろ！by大倉)、





あっという間に昇進し、現在営業部長という誇らしい位についている。









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