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- 9 健二郎 ページ10

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『あっ、おいっ!!』









咄嗟に口走った俺
俺の声に振り返った君を見て多分、というか絶対Aやって確信した









『あのさ!、Aだよね?』









てっきり「うんそうだよ!」って俺の好きな笑顔でそう言ってくれると思った




だけど違った









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「す、すみません急いでるので………


人違いじゃないですか」









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"人違いじゃないですか"


なあA、それほんまに言ってる?









あの日から来なくなったメールと電話が信じられへんくて、未だに携帯鳴ったらお前かな思ってドキッてするんや


もう5年以上経って機種変もしたけど電話番号とメールアドレスは変えとらんねん、


俺はAが別れたいって思っとるんなら受け止めようって覚悟もしてる









やけど何も言わんと別れたことにせんでほしい


俺は最後なら最後、男として受け止められるように頑張るからAとちゃんと話しがしたい









俺はAが働いてるカフェを発見

その店にAはおらんかったけどこの洒落た商店街にはここしかカフェがなかったから絶対ここ

入ってみたら落ち着いた雰囲気で、シンプルやけどお洒落なそのお店がああAっぽいなって思った


……俺きも









店長のテツヤさんって人は気さくですぐに仲良くなれた









『この店、テツヤさん一人でやってるんすか?』




「いや、一人だけいるよ女の子が

その子の作るロイヤルミルクティーがもう美味すぎなんだよね〜〜

俺はコーヒーに力入れてるから彼女に紅茶とかその辺は全て任せてるんだよ(笑)」




『そうなんすか俺も飲んでみたいなまたその子がおる時来てみます!!』









俺はこれから時間があればこの店に来ようって決めた





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作者名:紗弥 | 作成日時:2017年12月6日 0時

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