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声のした方をチラッと見ると
「あ………」
見覚えのある顔が見えた
うん、ガッツリ目合ったね……
こっちに向かって歩いてきてる?気のせい?え?来んな!来んな!!来んな!!
私の願いも虚しくその人はだんだん近づいてくる模様。
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「あのさ!、Aだよね?」
「す、すみません急いでるので………
人違いじゃないですか」
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私は思わずそう言って
買い出しに急ぐふりしてその場から逃げ去った
もう普通に生きてくんだ
彼のためにも自分のためにも
そう決めたのに
また彼に会ったら決心が揺らいでしまう
まあ、決心したのはもう随分前だけど
あれから何度も後悔した
現に東京でカフェ店員やってる時点で自分でも薄々気づいてる
別に京都でやってもいいのに
色んなことが頭を埋め尽くして
スーパーに着いたのに
何を頼まれたかド忘れした
「何やってんだ私……
めっちゃ動揺してんじゃん、」
仕方なく通って来た道を引き返した
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作者名:紗弥 | 作成日時:2017年12月6日 0時