認めたくない心 ページ6
臣「お待たせ…ッ」
今「臣…」
臣「…ッ!」
隆二の手に持っていたのはあの女からもらった名刺だった…
臣「隆二、それ…」
今「雑誌読もうと思って探したらあの週刊紙が入ってて…その中にこれが…」
俺はとっさに逃げてしまった…
そして、寝室に入った…
臣「ハァ…ッハァ…ッ」
今「臣!!臣!!」
なんで、こんなことばっかり…
臣「ハァ…ッ」
今「臣!!どうしちゃったの!!!」
臣「…ッ」
いくら普段が天然で抜けてる隆二でも、Aのことになればいつも鋭い…
きっと、逃げなくても問い詰めなかったかもしれない…
俺は隆二に気を使わせたんだ…
「“お前は考えられなくなったんじゃない…本当のことを考えるのを放棄して、その結果考えることが出来なくなった”」
うるさい…
「“お前は自分がただ逃げたいから行動してるんだろ”」
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
今「臣…ッ」
「結局、お前は何もわかってない…大切なことも何もかも」
臣「うるせぇーだよ!!」
今「(ビクッ)」
臣「あの女が言ったことが事実だってことぐらいわかってんだよ…でも、それを認めたら俺はどうなる…?俺は壊れるわけにはいかないんだよ…ッ!」
今「…臣」
臣「…ッ」
ヤバい、隆二がいるのに…
今「聞くつもりなかったけど、何かあったの?」
隆二は問い詰める言い方ではなく、問い掛けるようにそう言った…
でも、隆二には言えない…俺を嫌っていたのに、それでも同じ夢、目標の為に手を差しのべてくれた相方に言えるわけない…
臣「ごめん、今日は帰ってくれないかな…」
今「臣…」
臣「お願いだから…ッ」
今「わかった!でも、俺はAのこと信じてるけど…。臣のこともちゃんと信じてるから…」
臣「…ッ」
今「また仕事でね」
少しして、玄関のドアが開く音が聞こえた…
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Shiyu(さや)(プロフ) - あきさん» ご指摘ありがとうございます(゜゜;)さっそく、直しますねφ(..) (2017年7月5日 15時) (レス) id: 4b77ad2e37 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 形見話さず→肌身離さず? (2017年7月5日 9時) (レス) id: 5c9c9bdbfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiyu | 作成日時:2017年6月30日 17時