pride＊10

文句 ページ43

あ｢それでいいって何が…ッ｣

末｢分かってるだろ…｣

あ｢…ッ！｣

兄貴の顔は真剣だった…そして、1つ溜め息を吐き…

末｢別にAが出す答えに意見するつもりはないし、Aがそれで決めるなら俺も尊重はする…けど、このまま臣くんとすれ違ったままでいいのかなぁって思ってさ…｣

あ｢良くはねぇよ…ってか、なんで内容知ってるんだよ｣

末｢内容なんて知らねぇーよ。ただ、Aならって思って｣

あ｢あたしがメンバーを選ぼうが、広臣を選ぼうが答えは同じなのにな…｣

末｢ってか、今まで言われなかったのがありがたいことだと思うぞ？臣くんならとっくに言ってるもんだと思ってたから｣

あ｢だって、広臣のこと守ってあげたいし…｣

末｢そこで男前になってどうする！｣

あ｢あたし、女だけど…｣

末｢あのな、男の人にとって頼られないって結構キツいことなんだぞ？｢男に思われてないんじゃないか｣って気にするもんなんだよ！｣

あ｢そう言われたっ…。あたしは広臣のことはちゃんと男として見てるんだけど…｣

末｢気づいてもらえてない時点でお前にも非がある！｣

あ｢なんで、今になって言うんだよ…｣

末｢俺だって、余計な口挟みたくないよ！けど、お前本当バカすぎるだろ！！それで好意に気づいてもらえると思ったら大間違いだわ｣

あ｢まさか、それ言うために呼び出したわけじゃねぇーよな…？｣

末｢それもあるけど、どうせ一人で悩むんだろうなぁーと思ってさ｣

あ｢…ッ｣

末｢一人で抱え込むよりはマシだろうし、言ってみろよ｣

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