pride＊10

出会いと今 ページ40

NT｢ソファに座ろっか？｣

あ｢うん…｣

あの後、特に何事もなく時間だけが流れていった…

あたしは楽屋に戻り、あたしが落ち着くまでNAOは付きっきりでいてくれて…

NT｢なにか食べる？今なら豆腐があるよ｣

あ｢別に気にしなくていいのに…｣

NT｢…ッ｣

あ｢これはあたしとあいつの問題だし…｣

NT｢こんなに迷惑かけられるのに？｣

あ｢…ッ｣

NT｢(ニコッ)ごめん(^^)でも、Aが倒れたら心配しちゃうよ？｣

あ｢…｣

NT｢やっぱり、臣じゃなきゃダメだよな…｣

あ｢ごめん…｣

NT｢気にしないで！臣が言ったことも結局はその通りなんだよね…。あの時こいつと仲良くするのは無理だって、Aの第一印象だけで決めつけて、こっちから手を差しのべようとしなかったの事実だし…｣

あ｢NAO…｣

NT｢でも、これだけ言わせて！俺は、Aと仲良くなれて良かった…出会いは最悪でも、それでも出会えて良かった｣

あ｢…｣

NT｢A、覚えてるかな？俺が医務室に運ばれたとき、Aはこう言ってくれた…｢“なにがあったとしてもあなたにはたくさんの仲間がいます…少なからず、NAOKIさんはあなたの味方ですよ？だから、もっとメンバーを頼ってください”｣って…俺はこの言葉に勇気をもらったんだよ｣

あ｢忘れるわけねぇよ…｣

あの時のNAOは一人で抱え込みすぎていた…メンバーやグループを守るためとはいえ限度ってもんがあるだろってその当時、思っていたから…

NT｢これはAにも言えるよ？Aにはたくさんの仲間がいるし、たくさんの味方がいる…だから、一人で追い込まないで俺らに頼って？｣

あ｢…ッ｣

臣｢“本当はずっと、頼ってほしかった…ッいつも不安だった…俺って、そんなに頼りないのかなって…”｣

あたしが広臣を頼らなかったから、広臣を苦しめたのか…？

あたしにたくさんの仲間が出来たから…

あ｢…｣

NT｢…無理にとは言わない、そこはAの自由だから｣

あ｢…｣

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