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記者の女 ページ26

臣「はぁ…」

俺は家に帰ったあと、外の空気を吸うため少し歩いていた…

臣「A、無事に事務所に着いたかな…」

今、隆二と一緒なんだよな…

一体、何があったんだろう…

歩いていても、よぎるのはこんな言葉ばかり…

臣「はぁ…家に帰ろう」

そう思い、引き返そうとしたその時…

影野「登坂広臣さんですよね…?」

突然、声をかけられた…ヤベッ! 変装すんの忘れてた…

臣「そうですけど…」

影野「怪しい人じゃありませんよ…私、こういう者です」

十分怪しいだろと思いながら名刺をもらうと、そこには某週刊誌の名前が書いてあった…

臣「記者の方が、何の用ですか…」

影野「グフフフン〜」

臣「(ビクッ)」

なに、この人…

影野「驚かせてしまい申し訳ありません〜。実は明日、私が書いた記事が出るんですよ〜」

臣「へ、へぇ…(ドン引き)」

この人、絶対関わっちゃいけない人だ…

とりあえず、隙をついて逃げよう…

影野「逃げてもいいですよ〜?“彼女の時”みたいに」

臣「…ッ」

今、なんて…

影野「グフフン〜これが明日出る記事です〜付箋のところが私が書いた記事ですよ〜」

おそるおそる、その雑誌を貰いページを開いた…

臣「…ッ!?」

“末吉A前科あり!?”

そこには、Aが人を殺した事とか書いてあった…

影野「グフフン〜どうですか〜?」

臣「…。どうせ、ガセネタだろ…」

影野「本当ですよ〜?」

臣「Aは人を殺すようなやつじゃない!!」

影野「信じていたって無駄なのに〜」

臣「はぁ?」

影野「あなただって、彼女に隠していることあるでしょ〜?例えば…自分の気持ちとか?」

臣「さっきから何なんなんだよ…」

影野「あなたは嫉妬してますよね?三代目メンバーに…」

臣「…ッ!」

心理→←過去の過ちと今の幸せ



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作者名:shiyu | 作成日時:2017年6月4日 9時

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